鮮やかな夏を彩った
その花はあまりにも儚く
一瞬で散らすその光を
惜しげもなく咲かせては散らす

眩しい光は夏の太陽を思わせた
どこまでも照らす輝きは強烈で
されどその光はまるで
錯覚のように消えてしまう

刹那に咲き誇る絢爛たる花
時さえ忘れ散り逝くさまに
溜息を零した
暗闇が照らされた瞬く間に
君の背中を見失って…

取り残されたのは夏を失った
立ち尽くした幼い私
追いかけても戻らない
追いかけたら戻れない
足元の闇は少しずつ私を侵食していく


紅の彼岸花が咲き乱れる
それは地上に落ちたあの花のよう
1つ摘んで道に投げ捨てた
燃えるような赤が歪んだ

眩しい光が全てを白く照らした
世界は滲んでゆく危うさの上に
空を走る幾筋もの光が花開き
虚構の花火に君を想う

燦然とした浄化のような雨
濡れることを厭わず幻想の花火を仰いだ
耳を塞いで抵抗してみても
届かなかったこの手が
もがくように首に絡みついた

惑わされたっていい
あの頃に戻れるというのなら
どこへだって迷ってみせる
君の元へ辿りつけるなら
どこまでも間違ってみせる
君を飲み込んだあの暗闇の中へ

刹那に咲き誇る絢爛たる花
燃えるような光が歪んで
暗闇が照らされた瞬く間に
私を飲み込んだ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

HANABI

閲覧数:83

投稿日:2011/09/24 11:43:40

文字数:532文字

カテゴリ:歌詞

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