某月某日、きまぐれに彼女の狂気に付き合ってみた
そんな夕暮れ時。彼女曰く・・・
その日朝から気になっていたのは
なにを隠そうまどのそとを歩くサイのこと
地球の裏側の国の大統領からかかってきたクレームの電話に
大切な時間を奪われながら、
どうやって今日の仕事をサボろうか考えてた
有給はもう残り少なくて
どうせ欠勤するなら、そう、体調不良
だれかのせいにしてやろうなんて
気軽に思ってる自分に嫌気がさして
なんて可愛いヤツだなんて、ほめてくれる人もいないのに
大好きで大嫌いなあのヒトにメールしてみた。
・・・意外とシャイなのね返事がないわ
「ごきげんいかが?}なんて声をかけられても、そう、
わたしは「どうせ気になるのは今日の下着の色なんでしょう?」って
にらみ返してやるのよ
だから、この世界はなんて息苦しいの
ということは、こんなに素晴らしいのに私以外に賢者はいないし
おろかものばかり、そうでしょう?
そのおろかものがわたしに言うの
「おまえは何を言っているんだ」ってね
そのお言葉、お熨斗をつけてそのままギフトにしてあなたにあげるわ
ああだから、サイって鬱陶しいのよ。どうしてキリンじゃないの?
あなたもそう思うでしょう、何故って?そう思わなきゃいけないのよ!
わたしがそう思うのだから!
だめだめだめ、そういう態度じゃ他人はついてこないわ
わたしのように高貴で誠実でなくっちゃ、いつでもね。
組織に狙われてるわたしは異国のお姫様なの
そう、あなたたちはその下僕
え?「今なにを話しているのか?」ですって?
そんなこともわからないからおろかものなのよ!
あなたには永遠ににわたしのことなんて判らないわ
その下品な口を閉ざして!
この世の最後の言葉はわたしが口にするの!あなたじゃないの!
だれもわたしを差し置いてしゃべらないで!
ああ、こんなにひどい仕打ちをうけて
わたしはこの世でこんなにも哀れなヒトなのに
だれも満足させてはくれないの
犬とキジときびだんごにサイはお似合いじゃないわね
じゃぁ、なんでサイの話なんてするのよ!
大体誰なの?サイの話なんて持ち出したのは?
ああ、なんて可哀そうなわたし
いいえ、わたしはかわいそうなんかじゃないわ
かわいそうなのはあなたたち
かわいそうなのはあなたたち
かわいそうなのはあなたたち
かわいそうなのはあなたたち
かわいそうなのはあなたたち
かわいそうなのはあなたたち
かわいそうなのはあなたたち
かわいそうなのはあなたたち
かわいそうなのはあなたたち
かわいそうなのはあなたたち
かわいそうなのはあなたたち
かわいそうなのはあなたたち
かわいそうなのはあなたたち
かわいそうなのは
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