甘い甘い恋の色
溶かした夢の瞳
花の如き唇で
貴方のために歌う

「過ぎ去る思い出の日」や
「華やぐ街の景色」
「懐かしいおとぎ話」
どれも望むがままに


風に遊ぶ歌声は
可憐な鈴の音色
貴方の音に乗せれば
宝石も敵わない

「結ばれない恋語り」
「野に咲いた花の色」
「異国の冒険譚」も
素敵に歌いましょう


「ありふれた恋の話」
人形は恋をした
「ありふれた恋の話」
叶う筈もない恋

奇跡に似て美しい
人形の歌姫の
たった一つ隠し事
叶わぬ願いは……

甘い甘い恋の色
溶かした夢の瞳
花の如き唇で
歌に出来ず
歌にならず
秘かに貴方想う



【補足版】（　）書きふりがな

甘（あま）い甘（あま）い恋（こい）の色（いろ）
溶（と）かした夢（ゆめ）の瞳（ひとみ）
花（はな）の如（ごと）き唇（くちびる）で
貴方（あなた）のために歌（うた）う

「過（す）ぎ去（さ）る思（おも）い出（で）の日（ひ）」や
「華（はな）やぐ街（まち）の景色（けしき）」
「懐（なつ）かしいおとぎ話（ばなし）」
どれも望（のぞ）むがままに


風（かぜ）に遊（あそ）ぶ歌声（うたごえ）は
可憐（かれん）な鈴（すず）の音色（ねいろ）
貴方（あなた）の音（おと）に乗（の）せれば
宝石（ほうせき）も敵（かな）わない

「結（むす）ばれない恋語（こいがた）り」
「野（の）に咲（さ）いた花（はな）の色（いろ）」
「異国（いこく）の冒険譚（ぼうけんたん）」も
素敵（すてき）に歌（うた）いましょう


「ありふれた恋（こい）の話（はなし）」
人形（にんぎょう）は恋（こい）をした
「ありふれた恋（こい）の話（はなし）」
叶（かな）う筈（はず）もない恋（こい）

奇跡（きせき）に似（に）て美（うつく）しい
人形（にんぎょう）の歌姫（うたひめ）の
たった一（ひと）つ隠（かく）し事（ごと）
叶（かな）わぬ願（ねが）いは……

甘（あま）い甘（あま）い恋（こい）の色（いろ）
溶（と）かした夢（ゆめ）の瞳（ひとみ）
花（はな）の如（ごと）き唇（くちびる）で
歌（うた）に出来（でき）ず
歌（うた）にならず
秘（ひそ）かに貴方（あなた）想（おも）う