突然ですが、あたしには、男の幼馴染がいます。
その名をレン。金髪で目も青くて、外国人に見えますが立派な日本人です。
あたしも、レンと性別は違うけど、男装したらレンになります。
まあそれぐらい似ています。

だがしかし、大事なのはその事ではありません。
普通14歳にもなったら、いくら昔からの知り合いでも、異性だったら恥ずかしいですよね!? 普通!
だが、あたし達は違います。


「リーンっ! 今日一緒に帰ろう!」
「え、まあ別にいいけど」


登下校が一緒。


「リン! 弁当一緒に食おうぜ!」
「…いいわよ」


お昼も一緒。

そしてそして、


「あっ、あの、わたし、レン君が好きです…」


こーんな乙女の告白にも、


「ごめんっ、俺、リンの方が大事だから!」


次の日あたしは鋭い視線に貫かれます。


「もうっ、いい加減にしてよっ!」
「え、何でだよ?」


もう我慢が出来なくなりました。


「レンは幼馴染離れが出来ないの!? もうあたし達は14歳なんだよ!」
「? なんで14歳だからってリンと別れなきゃいけないんだよ」


ああもう、この鈍感男! お前には恥ずかしいと言う気持ちはないのか!!


「あたしは女でレンは男と言うのがまず一番の理由! そしてレンは一応モテるんだから、あたしとばっか居たら彼女出来なくなるわよ?」


休まずにレンに言うと、レンはきょとんとした顔で言った。


「そんなの関係ないよ。だって俺の一番の女の子はリンだよ?


            ――――彼女がリンだったらいいのになあ」
「~~っ!?」


平然としたレンに比べ、あたしの顔はきっと真っ赤で…


「ちょっ、ちょっとトイレ!」
「え? うん分かった」


そう告げてあたしは2人しかいない空き教室から飛び出す。
飛び出してすぐそこは、用事はないが目的のトイレで。
ドアを開けてすぐ個室に入る。

レンは、昔っから鈍感で馬鹿で、…それでいて一途で優しくて。





「…レンの馬鹿。鈍感男。……大好き」


ああ、幼馴染離れが出来ないのは、あたしの方なのかもしれない。


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

馬鹿で鈍感で優しくて、

あああやっとラブラブレンリンが描けたああああああ
前作はリンちゃんが泣いてたもんね!今回はデレさせてみました。((
レンくんは魔性の男ですね!たいして意味も考えずにさらっと凄い事を。まあそんなところも大好きですうううう

次回は天然リンちゃんかツンデリンを書いてみたいなあ…

閲覧数:720

投稿日:2012/04/05 16:28:42

文字数:900文字

カテゴリ:小説

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