アクアリウム BPM=132


自己愛と自己嫌悪 微かな喪失感
言葉に出来ぬ程の焦燥と臆病と劣情に朦朧し酩酊
一生を漂う中で無様な命だと悟って
流れのない淀みゆく水槽の底で 独り
確かな悪意に 或いは血塗れの正論に
殴られて 転がって 反吐を吐き 罵声と石を浴びる
邪魔すんな 勝手な事ばっか言ってんな
知ってんだ 自分の意味も 意義も 嘘も 
……気付いてるんだ

愛だ恋だ 知ったって 景色が色づかないのなら
僕らはきっと 此処に居ちゃ駄目だ なあ

アィリィ ゆらり 囁く 水面の向こう側
アィリィ ゆらり 瞬く 眩い闇と目が合う 
青は静かに堕ちた

また一人 また一人と此処から飛び出した
絶望か それとも羨望か 切望か 諦観か 其のどれとも違うのか
ただ確かなのは 遠ざかり去りゆく背中を
逆光に目を細めながら 独り見上げていたよ
淀んだ水槽は 居心地も悪くはないから
此のまま溺れても 涙すら隠すから 丁度良いかと
期待されてないなら 望まれてなんていないのなら
死んだっていいじゃないか なあ?

優しい人が馬鹿を見る世界でも
優しくあろうとする誰かが生きているなら
此の世界はきっと美しい

血の絶えぬ傷も 掠れた歌声も
強く 強く 生きてきた証だから

アィリィ ゆらり 誘う 乱反射の陰に咲く
アィリィ ゆらり 欺く 恐怖に身を震わせて

酷く冷たい硝子に それでも明日を求めるなら
泣くな 涙は枯れただろう 見たい景色があるのなら
水槽に飾られては居られない

飛び絶て

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

アクアリウム / 初音ミク

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投稿日:2025/02/14 20:08:44

文字数:648文字

カテゴリ:歌詞

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