A
近づいた気がした
降り出した雨 微かな匂い
滲むように 霞むように
静かな終わりが遠ざかっていく
B
目を閉じて 頬を伝う
涙のような 切なさは
触れそうなほど 近いのに
消えそうなほど 遠いのだ
S
生まれたての世界が広がっていく
片方だけの思い出と 未完成の愛だけ
それだけでいい
たぶん、きっと
僕が幸せに生きるには
それだけでよかった
A
囁いた気がした
泣きそうな声 その体温も
響くまでは 届くまでは
少しの痛みも誤魔化さないでと
B
目を閉じて 頬を伝う
涙のような 優しさは
笑いたいほど つらいのに
叫びたいほど 柔いのだ
S
生まれたての世界が広がっていく
片方だけの思い出と 未完成の愛だけ
それだけでいい
たぶん、きっと
僕が幸せに生きるには
それだけでよかった
A
許された気がした
降りしきる雨 壊れた傘も
歌うように 笑うように
心の底から痛いと言えたら
S
生まれたての世界が広がっていく
そっと伸ばしたてのひらに 温かなひと雫
それだけでいい
たぶん、きっと
君が心から泣けるなら
それだけでよかった
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2018/01/22 10:37:56