「花瓶症」
愛されたいが花瓶で咲いている
隘路に熟れていく感情
体温だって貴方を欲している
って、解ってほしいの!
愛さえないと私気づいている
花瓶に添えられた感傷
私はもう心も空っぽになっていく
誤魔化してばっかの君の回答
純な愛は何処にも無いのね
困らしてたってもう意味もないけど
呆れちゃうよね
嘘ばっか吐いても気味悪いよ
歪む声に興味も無いのね
飛び出したアイロニー
酷く余りにナンセンス
愛される為、夜を跨いでいる
食み出しズレていく恋情
細胞だって貴方を欲している
ねえ、解ってほしいの!
愛されないと夜を塞いでいる
不埒に述べられた愛も
騙されないから
また可笑しくなっている
癖になっている 撫でられる事
指を伝うその心音が
狂いだしてる 喧しい程
私を犯し続けるの
虚勢を張っている馬鹿々しさが
今になって愛おしくなるの
甘い記憶も遥か彼方で死んでいる
愛されたいは何処から溢れている?
吐き出し揺れていく心象
曖昧ばっか声は吐露している
もう、黙ってほしいの!
愛されたいと身体に触れている
貴方に染められた心臓
抱き締めないのは多分お遊びだったから
「でしょ?」
愛されたいが花瓶で咲いている
隘路に熟れていく感情
体温だって貴方を欲している
って、解ってほしいの!
愛は所詮、飾りだと知っている
花瓶に添えられた感傷
映画の様に此の愛は虚しくなっていた
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