A①
緩く融けていくコバルトの中
時期が来たのだと目を瞑る
海馬を走らせ 記憶を灯そう
温もりが尽きる前に
B①
淡く首に 染み付く口癖が
篭って ここに 留めている
サビ①
それでもまだ 溢れるとしたら
辛(から)いだけの 奇跡だとしたら
焼くような 喉の痛みも
掻き消すように 水を求めた
まだ 息は できるのだ
A②
縺れ逃げてきたネイビーの中
声を押し殺し 背を向ける
手帳を開いて 懺悔に回ろう
曖昧に沈む前に
B②
どうしたって 渦巻く後悔が
縋って ここで 待たせている
サビ②
崩れてゆく 魔法だとしたら
辛(つら)いだけの 未来だとしたら
裂くような 愛の濁りも
ぼやかすように 水を求めた
まだ 息は 出来るのだ
サビ③
吐くような 揺らぎだとしたら
暗いまま 忘れられるなら
その前に 水を掬おう
煮え切る喉を 諦めるなと
まだ 息を したいのだ
ラスト
辛(から)く辛(つら)い この水よ
掬い救って 僕になれ
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