ａメロ
「猫はいいなぁ気楽で。」ふて腐れ学生つぶやいた。
お気楽なのはお前だろ、いつも机の上で寝るくせに
「かわいい。」って何様　猫の世界なんかじゃ下の下だ
言ってるお前は、、あ、いや、その、、やっぱ何でもないです。

ｂメロ
人間(おまえら)が思っているほど
猫(おれたち)は単純じゃねえんだぜ。
にゃあっと鳴いた心の声は　案の定、届かない

Ｓ
自由を生きるってことは　全て自分でやらなきゃならねえぞ
食い扶持ならそこら辺の　ゴミ箱がいい塩梅なんだが
好きな娘なんか毎回　まさに命がけで狙ってんだ
住むとこなら、ココがいいな　河川敷の橋の下

あれ、普通に快適だな　なあ、人間(おまえ)もどうだい？


ａメロ
最近、俺のダチが　人間に連れてかれてさ
音信不通だったが　そこでばったり再会したもんだ
「かわいい。」って照れ気味　ダチはすっかり丸くなって
やんちゃで手はかかるんだが悪くないもんだなってさ

ｂメロ
猫(おれ)が思っているほど
人間(おまえら)って単純じゃねえな。
にゃあって鳴いた独り言は　やっぱり、届かない

Ｓ
自由に生きるってことは　孤独に戦い続けることだ
夢見がちなそこら辺の　馬鹿なんかにゃ無理な話なんだぜ
好きな娘の一人もいりゃ　そりゃあもうマシなんだけどな
寂しいって嘘だろ、なんで俺鳴いてるんだ、

あれ、マジで俺なんで　なんで泣いているんだ？


ｃメロ
今まで勝手に生きてきた　メシに女に飽きもしないで
けど、振り返ってみれば　そこには何にもなかったんだ

このまま自由を貫いて
俺って満足できるかな
にゃあって叫んでみるけど　それでも、届かない


Ｓ
そっと触れた温かさ　ドキッとして見上げる顔
キラキラ光る丸い瞳に　映って見えたんだ
「どうしたの？」って優しい声　ふっと込み上げる感情
いいのか？って疑る俺に向ける満面の笑顔

Ｓ
さっき知った温かさは　これなんだってわかるよ
陽だまりのような匂いと　やわらかなぬくもり
抱えあげられて腕の中　孤独が消えた気がしたんだ
人間(おまえ)と一緒なら　きっと変われるかもな

ああ、悪くねぇ、　ああ、悪くねぇ。