【a1】
銀色ロザリオ　掲げる向きは逆
迷い込みしは　不信疑惑の森
失くした左瞳　隠した仮面には
偽りの笑顔　虚構の道化師

【b1】
「どうか　娘を　治して下さい」
「どうか　祈りを　捧げて下さい」
救いを求めて　訪れる民
けれども奇跡は　起こらない

【s1】
嗚呼　聖書に書かれた　『信じる者』とは誰ですか？
嘆き憂いても　あなたは微笑うだけ
『愛されている』と　思っているのは傲慢？
どうか導きを　愚かな私に


【a2】
純白百合の花　摘み取り枯らす日々
黒き神鳴り　嵐止むことなく
閉ざした右瞳　嗤う仮面の下
涙流れる　背徳の神父

【s2】
嗚呼　聖書を読むたび　問います『あなた』は誰ですか？
悩み足掻いても　あなたは見てるだけ
『救いの方舟』　信じて待つのは怠惰？
どうかお答えを　愚かな私に


【b2】
「どうか　私を　罰して下さい」
「どうか　この罪　裁いて下さい」
赦しを求めて　再び祈る
けれども神罰　下らない


【s3】
嗚呼　聖書を燃やして　抗う『私』は誰ですか？
あなたを探せど　あなたが見えない
『裏切りのユダ』に　芽生えた心は憤怒？
どうか真実を　瞳閉じる前に

聖書に書かれた　『信じる者』とは誰ですか？
救済も罰も　あなたは与えない
『愛しています』と　誓う言葉は強欲？
どうか導きを　愚かな私に