A
僕ら離ればなれ
傷つくのは夢
なぞりあった輪郭
ただ 互いの名前さえ擦り切れるくらい
心を壊しあっていた
B
ここにある愛は白磁の花束だよ
萎れない 色の褪せることもない
そのままで
S
あなただけ出会えないまま
薄らいだ光のなかを 泳ぐ
どうしようもない朝
微睡んだ街を追い越し
空を渡りきって 今に迎えにゆくよ
ただそこへ
手紙、細い指、感傷さえ
壁に留め置いたままゆくよ
明らんでいく部屋
A
壊れそうな花を背負ったままでゆく
そんなふうに歩いた 僕ら
何かに凭れたくて作ったそれに
いつしか溺れていた
痛みまで 愛して!
S
あなたさえ救えないまま
永遠をただ信じていた
「ずっと 変わることはない」
そう言ったいつかの僕は
冷めた珈琲の中 滲んで消えてしまう!
会えたなら一一一
清夏、白い駅、遠くの空
みんないつか失っていく
旅立ちを待つ部屋
SS
悲しみで愛せないこと
二人は きっと知っていた
なべて 脆く、欠けた日々
それなら 沈黙に満ちた
鮮やかな花束 活けよう
また
いつか僕は辿りつくから
薄らいだ光のなかを 泳ぐ
眩むような朝
微睡んだ街を追い越し
空を渡りきって 今に迎えにゆくよ
ただそこへ
手紙、細い指、感傷さえ
壁に留め置いたままゆくよ
明らんでいく部屋
それは、明日また色づいていく
~~~
読み
()=一音節、[]=休符、<>=先出し
ぼくらはなればなれ
きずつくのはゆめ
なぞりあったりんかく
ただ
たがいのなまえさえ
すりきれるくらい
こころをこわしあ[っ]てた
ここにある(あい)ははくじのはなたばだよ
しおれない
いろのあせることもない
そのままで
あなただけ であえないまま
うすらいだひかりのなかを
およぐ どうし(よう)も(ない)あさ
まど(ろん)だ まちをおいこし
そらをわたりきって いまにむかえにゆくよ
ただそこへ
てがみ ほそいゆび かんしょうさえ
かべにとめおいたままゆくよ
あからんでいくへや
こわれそうなはなを せお[っ]たままでゆく
そんなふうにあるいた ぼくら
なにかにもたれたくてつく[っ]たそれに
いつしかおぼれてた
いたみまで あいして
あなたさえすくえないまま
えいえんを[ただ]しんじてた
ずっと かわることはない
※そういった いつかのぼくは
※さめたこー(ひー)のなか <に>じんできえてしまう
あえたなら
せいか しろいえき とおくのそら
みんないつかうしなっていく
たびだちをまつへや
※最初のサビと同じリズムで書いています
かなしみであいせないこと
ふたりは き[っ]としってた
なべて もろくかけたひび
それなら ちんもくにみちた
あざやかなはなたば いけよう
また
いつかぼくはたどりつくから
うすらいだひかりのなかを
およぐ くらむようなあさ
まどろんだ まちをおいこし
そらをわたりきって いまにむかえにゆくよ
ただそこへ
てがみ ほそいゆび かんしょうさえ
かべにとめおいたままゆくよ
あからんでいくへや
それはあしたまたいろづいてく
白磁の花束
かずさんの歌詞募集曲(https://piapro.jp/t/xcbu)への応募作品です。全体にモノクロームな雰囲気、さわやかさと切なさの入り混じった感じを受けたので、それに沿うような形で書きました。
水を遣らなくても(確かめ合わなくても)永遠に変わらない、不変の愛のように思われても、それは白磁のように非常に壊れやすいものだったんだ、というようなテーマで書いています。
実際の字面と読みが異なっている部分がありますが、メロディに乗せる際は読み方の方を使ってください。その他音節の整理もしてあるので、参考にしたいただけたら幸いです。また改稿も可能ですので、もし使っていただける際には相談していただけると嬉しいです。
コメント2
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歌詞設定作品1
ご意見・ご感想
かず
ご意見・ご感想
お世話になっております。
先日作詞頂いた「白磁の花束」について
本日完成版の音源をアップさせて頂きました。
お時間ある時で良いので、また確認頂ければと思います。
もし指摘箇所ありましたら連絡頂けると助かります。
2021/06/26 18:28:47
かず
ご意見・ご感想
お世話になっています。
この度は私の曲に作詞頂きありがとうございました。
歌詞確認させていただき、ぜひ採用させて頂きたいと考えています。
差し支えなければ、歌詞使用の許可を頂きたいのですが如何でしょうか?
お手数ではありますが、返信いただけると幸いです。
以上、よろしくお願いします。
2021/06/20 15:38:45
TUCCA
採用ありがとうございます!是非とも使っていただければ、こちらとしても非常に嬉しい限りです。
これから暫くよろしくお願いいたします。
2021/06/20 19:45:14