「もう!何なのよ!」
今日は私の誕生日。
みんな覚えてくれていて、プレゼントももらった。
スゴく嬉しかった。
だけど、アイツだけ………。
もう夜になのに。
「誕生日くらい祝ってくれたっていいじゃない!」
さっきまでの楽しい気持ちと真逆のイライラした気持ちが溢れてくる。
全部全部アイツのせい。
「ミ、ミク姉?」
「何。」
「あ、あの…ケーキ出来たから、一緒に食べよ?」
「…私、後で食べる。」
思わず冷たい態度をとってしまった。
「……わかった。」
リンちゃんは少し悲しそうな声で言った。
ズキッと罪悪感で胸が痛んだ。
「リンちゃん!………わざわざ言いに来てくれてありがと。」
悲しそうな顔をしてほしくなくて、咄嗟に言葉を紡いだ。
少し遠くまで行ったリンちゃんが振り向き、微笑みながら手を振ってくれた。
手を振り替えして、ポケットに手を入れる。
中から携帯を取り出した。
「あ、メールきてる。」
クオからのメールだった。
「バッカじゃないの…。」
呟いて私は走り出した。
「はぁ、はぁ…。」
乱れた息を整えながら、周りを見渡す。
「クオ…?」
アイツの姿はない。
もっと見渡そうと歩き出す。
―パーン!!
音がした途端、辺りが明るくなる。
夜空に大輪の花が咲いた。
「綺麗…。」
しばらく見とれていると、
「ミク!」
声をかけられた。
「クオ…。」
「誕生日おめでとう。俺からのプレゼントだよ。」
恥ずかしそうに少し俯きながら、私が今日聞きたかった言葉を言ってくれた。
「クオ、ありがと!」
私はクオに抱き着いた。
―今までで一番嬉しいプレゼントだよ 大好き―
コメント1
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ご意見・ご感想
甘菜
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クオくんのプレゼントが凄すぎる!!
抱き合うクオミクを携帯で撮りたい(笑)
そして、永遠に仲良くしていてくださいな☆
大丈夫です!!
私なんて、1日遅れて投稿しましたかr←
逆に投稿時間に愛を感じる!
ぴったり5分前ってところが☆☆
2011/09/01 13:54:05