The Rewritten World

Plutonius（ハヤカワＰ）

2007年のVIP閉鎖騒動の際に書かれた「最終ジャンル　だいすき」をテーマに。
あとMMOのサービス終了とか。

仮想現実でも、世界は終わるよね、という。

「The Rewritten World」

暮れかかる空　溶ける夕陽
「見納めだね」　なんて笑う
僕らはどこか壊れてた　きっと
「あと6時間23秒」
機械みたいに読み上げて
仮想の終わりに　少し　泣いた

君が望んだ　この世の果ての渚まで
連れ出した
「終わりは始まり」
そう言って微笑む君が
何故か　遠すぎて

ここで生まれ　ここで出会い
そして全てが終わるなんて
タチの悪い嘘みたい
「でも、本当」
きっと言えないままだろう
胸にしまったままだろう
積み重ねられた願いの死骸

きっと今だけ　書き換えた世界の向こう
辿り着ける
君が流した　涙一粒
ここへ残して
遠くへと

僕らはいつも
少しだけ　あぁ
遅すぎて
間違えて

きっと今だけ　書き換えた世界の向こう
辿り着ける
君が流した　涙一粒
ここへ残して
遠くへと