ジャケット

死んだ魚の目の人々の往来
神の名の下に荒ぶる轟雷
物乞いの両手 藁に縋って
物言わぬ口は息を殺した

失意の顔の人々の堕落
失墜の神の戻した濁流
泥酔の口から漏らす泥水
天災の口火 撒かれる怨嗟

巣食う人々に救いは無いまま
この街はとうの昔に死んだ
横たわるビルに胡坐をかいて
酔いどれの戯言 宙を舞って
「ヤニの煙で飛んでやるぜ」
トんだ頭の彼はついに空を飛んだ
野心の翼 雲を裂いて
酔いどれの方舟 宙を舞い泳ぐ

けたたましい警報音
鳴り止まぬ突然のサイレンと
通信越しの爆音に紛れ
彼は高らかに笑い出す

プレジデントは星になった
手も届かぬほどの高い場所で
ボイジャーボイジャー応答せよ
燃ゆる翼の中で煌めいた
理想を抱いて星になった
光の粒の中で爆ぜていた
メーデーメーデー応答せよ
燃ゆる火はこんなにも輝いた
狂い爆ぜる爆弾で 微塵になって デブリになって
暗い空を照らして燃え尽きたんだ

夢も希望もへったくれも
もうこの街には何もありゃしない
嘘と脅しとひったくりの
浅ましい狂人と亡者たち
「灯りが無いから未来も無い」
「盛大に地球を照らしてやるぜ」
寒い言葉並べて遺言に
常夜貪り照らす閃光を

プレジデントは星になった
手も届かぬほどの高い場所で
ボイジャーボイジャー暴走せよ
燃ゆる翼の中で煌めいた
理想を抱いて星になった
光の粒の中で爆ぜていた
メーデーメーデー暴走せよ
燃ゆる火はこんなにも輝いた
狂い爆ぜる爆弾で 微塵になって デブリになって
暗い空を照らして燃え尽きたんだ

こうして彼はくたばった
己が命を薪にくべながら
宙を翔ける翼は棺になった
満点の星空の火葬

こうして彼は煌めいた
死んだ街と人を照らしながら
最終通信 最後まで笑っていた
命を食らい光る天上の灯りは 美しかった

00:00 / 04:26

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

デッドマンスター / 初音ミク

詞・曲 / 七ツ化

Modify・調声・Mix・Mastering / キリエルイ 様(音のリペア Robotomy)
https://twitter.com/Robotomyxxx14

歌 / 初音ミク

閲覧数:88

投稿日:2021/05/02 16:34:26

長さ:04:26

ファイルサイズ:8.7MB

カテゴリ:ボカロ楽曲

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