拝啓、一緒に暮らしていたきみへ　ver1.01



手紙でも書こうか
近況報告
一人の暮らしも悪くないって

本当はさ、いまだに
「おかえり」の声が聞きたくなるけど
…それは内緒で

きみにはいつでも
格好つけたい
拝啓　会えない親愛なるきみ

元気にやってるから、僕
心配しなくていいよ
僕はやればできるんだから

楽しくやってるから、ほら
きみがいない寂しさに
慣れるたび悲しくなってもさ


時々さ、無性に
きみの手料理が恋しくなるけど
…これも内緒で

強がり見えても
知らないふりして
拝啓　会いたい最愛なるきみ

元気にやってるから、僕
知ってるでしょ　きみだって
僕はやればできるんだって

楽しくやってるから、ほら
変に広い部屋のなか
なぜかふと泣きたくなってもさ



----- 以下、ひらがな表記　-----



てがみでもかこおか　きんきょおほおこく
ひとりのくらしも　わるくないって

ほんとわさ　いまだに　おかえりのこえが
ききたくなるけど　それわないしょで

きみにわいつでも　かっこおつけたい
はいけい　あえない　しんあいなるきみ

げんきにやってるから　ぼく
しんぱいしなくていいよ
ぼくわやればできるんだから

たのしくやってるから　ほら
きみがいない　さびしさに
なれるたび　かなしくなってもさ


ときどきさ　むしょおに　きみのてりょうりが
こいしくなるけど　これもないしょで

つよがりみえても　しらないふりして
はいけい　あいたい　さいあいなるきみ

げんきにやってるから　ぼく
しってるでしょ　きみだって
ぼくわやればできるんだって

たのしくやってるから　ほら
へんにひろい　へやのなか
なぜかふと　なきたくなってもさ