瞳に映り揺らめく橙色の景色も
赤と黒の霧雨も暁に溶けて
その代償に焼べた稚拙な過去など
都合の良い御伽噺(フェアリーテイル)で取り繕えばいい
焼き捨てた真実を理想で埋めたとて
この身は忘れはしない何を遺すべきか
その手で奏でるのは
粛清の喊声(かんせい)と凄惨な残響
炎に消えゆく
その情景 目に焼き付けよう
宵闇が焔と絶叫を呑み込んで消えるまで
降り積もる塵芥(じんかい)の上に築いた荒涼に
招かざるすべてを純白に散らせ
影落ちぬ道に滲むものはなく
憐れみも後悔も漆黒の園に沈めて
その手に握りしめるのは
無形の願い ただひとつに捧ぐ
この破壊がもし
明日の黄昏を飾るのなら
あの夕空の陽炎に包まれ熔けてもいい
光晴れたこの眼(まなこ)が
蒼穹に望むは 朽ちた旅路の果てに
鮮やかな色を
その手で奏でたのは
理の新生と終焉と喪失
渡る虹架かる
その情景 目に焼き付けよう
燈火が積み上げた灰を彩るその日まで
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