足跡

”意味”なんて
”価値”なんて
あまりに脆い物だ。
だけど、壊れぬように抱えながら
今日もただ
踏み出すこの足音を。

いつか
世界を愛せる
その日まで
どれだけかかるか
予想もつかないな、
でも
踠きながら
躓きながら
今日も歩んで行く。

いつか
自分を愛せる
その日まで
終わりの見えない
長い長い道を

ただ
貴方に伝えたかった、
たった一言
それだけが言えなくて。
飲み込まれそうな夜も、
消えたい朝も、
貴方が居てくれたから。
僕は、
僕は、
今、
此処に居るんだよ。

儚い生命で
僕は何を見つけられるだろう
貴方が居ない世界を
見つめながら
大嫌いな世界の鼓動を
感じながら
僕は、

踠きながら
躓きながら
”意味”を探し
”価値”を探し
今日も歩いてる
自分を愛すのは
まだ難しい様で、
でもね、
これはね、
今までも
これからも
僕の足跡だ。