雨が遡る空
モノクロの景色がうごめく
息を止めた者たち
何も言わずただ従うだけ
聞こえくるのは誰かの手で
カラカラ回る刻(とき)の歯車
巻き戻されてく流れの果てには
望んだ可能性がある
さあ 求めた過去で
塗り替えて歩み直そう
あの そびえる塔へ
いつか辿り着ける日まで
秘めた想いを糧に
引き返す人波かき分け
群れる雲が散らばる
空を追いかけて手を伸ばした
流れたはずの涙さえも
頬を伝って吸い上げられる
針がまた右に回り始めたら
笑っていられるように
さあ 滴がすべて
消えたならまた繰り返す
この 世界がたとえ
全て幻だとしても
夢 みられるのなら
せめてそこでは笑いたい
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