指と指を絡ませ
笑おうとするが上手くいかない
最後の時を惜しむかのように
少しの時間ももったいなく
体を引き寄せ 強く抱き締め
互いの存在を確認しあう
もう二度と会えないだろう
そう分かっているから余計に離れたくない
でももう時間だ
抱き合ってた体を離し
絡ませてある指を一度強く握りゆっくりと離していった
次に会う時は他人同士
交じり合うこともないだろう
でも互いの幸せだけを祈り続ける
例え忘れても
心の何処かで…
(愛してる)
声に出さず呟く
そして背を向け
それぞれ反対に歩き出した
例え別れると分かっていても
あなたに出逢えたことは
私の誇りです
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