誰にも頼らず生きてく方が
ずっと、ずっと、楽なのにな
七月二日、午前二時。
誰のために生きてんのか わかんなくなった。
七月二十日、午前四時。
冷たい刃物を首に当て、どうせ無理だと泣いただけ
「あなたが好き」って言葉は
賞味期限付きなんだろ?
あぁ、無責任だな
僕だけ傷ついてさ
誰にも頼らず生きてく方が
「幸せ」に近づいてるって 間抜けな僕は嘆いた
本当は気にして欲しい、だなんて
今更言えないよな
嗚 呼
八月二日、午前二時。
当たり前のことが眩しく見えた
「愛している」って言葉が
アネモネのように見えたんだ
僕のための「犠牲」なんか
本当の君には重いよな?
「アネモネ」
誰かを想って生きることが
「幸せ」に近づくんだって 誰がそんなの決めた?
本当は気にして欲しい、だとか
いつの間にかそんなことも思わなかった
こんなに苦しい毎日だ
こんなに寂しい人生だ
生きてる価値すら無いなんて
生まれた意味すらないなんて
誰かに愛された記憶は
自分を蝕む毒薬だ
「あぁ、もう、火を消そう」
「さよなら」
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