「先生ぇー、ちょっと来てぇ」

 めぐが先生に手をふってよんでいる。 なんと大胆なことを。
 いつもやさしいけれど、受け持っている倫理の授業での「催眠術」のせいで、あんまり評判のよくない担任がうれしそうに近づいてきた。
「写真とってもらってもいいですかぁ?」
 あっ、ちょっとがっかりしてる。
「そうです、このボタンを押すだけです。」
 めぐは気にしていない。 すっげ、大物。
「じゃぁいくよぉ、一たす一はぁっ?」
「「にいぃっ」」

……? とれたのかな?

「これでいいかなぁ」
 先生困惑気味。いくらなんでもそんなにカメラって難しいもんかな?
 そしてめぐダッシュ。 風が吹き抜ける。
「とれてないですね。 すいませんッ! もう一回お願いしてもいいですか。」
 めぐ戻ってくる。 風が吹き抜ける。
「ではもう一度、三ひく一はぁっ?」

…カシャッツ
「「にいっつ」」

今度はちょっと早い。 また、めぐダッシュ。
「えぇと……オッケーでーす。 ありがとうございましたっ」「「ありがとうございます」」

「じゃぁね。写真よろしく。」「了解っ!」
めぐが明るく返す。 そういえば…

「一緒に写ってたコって誰だったの?」
「さぁ、幼馴染らしいけど…。」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

遠足とビギナーさん

修学旅行とか遠足とかで、よくありますよね。
ツーショットとったのは良いけど、誰だったのか?っていうこと。
そんな時のちょっと浮ついた気分を表現できていればいいなぁと思います。

もともとは、コラボの投稿作品のつもりで作ったものがお蔵入りになってしまったものです。 2012年8月作

閲覧数:240

投稿日:2013/02/28 10:30:58

文字数:527文字

カテゴリ:小説

  • コメント1

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  • yuuyuuyuuyuu123

    yuuyuuyuuyuu123

    ご意見・ご感想

    ホラーかと思いました笑

    2013/04/14 22:12:15

    • Root1.4

      Root1.4

      感想ありがとうございます!!

      言われてみれば……確かに、いつの間にか一人増えていますねw
      ジュース買いいって戻ってきたリンが、友人のめぐの様子を傍らから様子を見ている感じです。

      あの写真はどこいったんだろう?!

      2013/04/14 22:44:17

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