ああ、波打ち際
華奢な爪先 浸して
ほどけた細い髪が
夕色を淡く映した

沈む夕日に
眩しそうに目を細め
微かに笑う君が
不意に遠い人のようで

戸惑う

手を伸ばして
そっと、君を引き寄せた
ワンピースの白いすそが
風にふわり、揺れて

言葉をなくした
あの童話のよう
泡となって消えてしまうことを
きっと、怖れてた


君の瞳が
こぼれそうに、夕色を
にじませている
僕は、まだ言葉を探すふりで

俯く

曖昧に浮いた指先と言葉
手繰り寄せるように
君がそっと掬った

重なる指から
伝う体温が
ほんの少し居心地悪く
僕のことを急かす

朝日を待たずに消えてしまいそうな
この一瞬
儚い人魚には
きっと、しないから


物語のように特別な、まして綺麗な言葉じゃなくても
君に、告げよう

「     」

昼と夜の境界
透けたシルエット
柔らかな夕の色が
その輪郭を、なぞる

夕色の海で君を抱きしめた
波音より、いま確かな二つの鼓動
腕の中で
優しく微笑んだ君を
離さない



(補足版)
※音数が曲と若干前後している部分があります。


ああ、波打(なみう)ち際(ぎわ)
華奢(きゃしゃ)な爪先(つまさき) 浸(ひた)して
ほどけた細(ほそ)い髪(かみ)が
夕色(ゆういろ)を淡(あわ)く映(うつ)した

沈(しず)む夕日(ゆうひ)に
眩(まぶ)しそうに目(め)を細(ほそ)め
微(かす)かに笑(わら)う君(きみ)が
不意(ふい)に遠(とお)い人(ひと)のようで

戸惑(とまど)う

手(て)を伸(の)ばして
そっと、君(きみ)を引(ひ)き寄(よ)せた
ワンピースの白(しろ)いすそが
風(かぜ)にふわり、揺(ゆ)れて

言葉(ことば)をなくした
あの童話(どうわ)のよう
泡(あわ)となって消(き)えてしまうことを
きっと、怖(おそ)れてた


君(きみ)の瞳(ひとみ)が
こぼれそうに、夕色(ゆういろ)を
にじませている
僕(ぼく)は、まだ言葉(ことば)を探(さが)すふりで

俯(うつむ)く

曖昧(あいまい)に浮(う)いた指先(ゆびさき)と言葉(ことば)
手繰(たぐ)り寄(よ)せるように
君(きみ)がそっと掬(すく)った

重(かさ)なる指(ゆび)から
伝(つた)う体温(たいおん)が
ほんの少(すこ)し居心地悪(いごこちわる)く
僕(ぼく)のことを急(せ)かす

朝日(あさひ)を待(ま)たずに消(き)えてしまいそうな
この一瞬(いっしゅん)
儚(はかな)い人魚(にんぎょ)には
きっと、しないから


物語(ものがたり)のように特別(とくべつ)な、まして綺麗(きれい)な言葉(ことば)じゃなくても
君(きみ)に、告(つ)げよう

「     」→※メロディーのなかった部分ですが、ピアノが素敵だったので合わせるつもりでいれました。

昼(ひる)と夜(よる)の境界(きょうかい)
透(す)けたシルエット
柔(やわ)らかな夕(ゆう)の色(いろ)が
その輪郭(りんかく)を、なぞる

夕色(ゆういろ)の海(うみ)で君(きみ)を抱(だ)きしめた
波音(なみおと)より、いま確(たし)かな二(ふた)つの鼓動(こどう)
腕(うで)の中(なか)で
優(やさ)しく微笑(ほほえ)んだ君(きみ)を
離(はな)さない

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい
  • オリジナルライセンス

夕色の人魚(ゆういろのにんぎょ)

夕色は、夕焼けの色。
童話「人魚姫」を少しモチーフに加えています。

追記
もともと、にしもんさんの曲に応募させていただいた歌詞を、「応募用」から「曲募集中」に変更いたしました。
使ってくださる方がいれば、お声がけください!

閲覧数:461

投稿日:2016/08/05 23:22:37

文字数:1,361文字

カテゴリ:歌詞

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  • 藍色にしもん

    藍色にしもん

    ご意見・ご感想

    歌詞拝見させて頂きました。
    応募して頂き有難うございます。

    夕色の海に泳ぐ人魚の姿が思い浮かぶような、綺麗な歌詞ですね。

    応募を締め切り次第、選考させて頂きます。
    有難うございました。

    2016/08/08 23:23:17

    • ころもち

      ころもち

      お返事おそくなりました。
      メッセージありがとうございます!感想も添えていただいて感激です!
      どなたの歌詞がつくのか、楽しみにしています。

      2016/08/16 19:09:44

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