卒業して行くお前に

「さってゆくおまえに」と読みます。歌詞の中の
「卒業して行く」も「さってゆく」と歌います。

個人的な卒業式の経験を踏まえ、決して多くはない
だろう、同じ境遇に至った人々へ送る歌です。
ボーカルはMewです。



（歌詞）

望まれもせず　望みもなく
追われるように　卒業して行く
そんなお前が　とても不憫で
ただ　歌わずにいられなかった…


教室の中も体育館も　断末魔の叫びだ
今まで起こったあれこれを　刻み付けるのように

明日は今日より良くなると　わずかな光頼りに
どうにかここまで生き抜いた　お前には痛い声か

今さら　別れを愛おしむ気持ちにはならないだろうが
他人の昂揚を邪魔しない　気遣いは欲しいものだ

散ってしまったか　つぼみのままか
外の景色は知らないが
お前の心の中の桜は　今こそ満開だ

黙って笑って　次のステージへ行け
失敗を重ねた事なんか　おくびにも出さないで
黙って笑って　次のステージへ行け
リセットだらけの世の中だ　何度でも立ち上がる


憎たらしい顔　恍けた顔　人の形は様々で
交わる事など出来ないと　諦めたように言うが

それすら　果てない人生を統べるにはまだ弱い
取り柄を持たない老人も　これだけは譲れまい

ともあれ　不安もあるだろうが　過去は振り返らないこと
思わぬ天使のちょっかいは　懲りない明日を狙う

リア充なんて言葉とは縁のない生き方を
余儀なくされた学び舎に　いつまでもすがるのか

黙って笑って　次のステージへ行け
失敗を重ねた事なんか　おくびにも出さないで
黙って笑って　次のステージへ行け
大好きになるのはこれからだ　何度でも惚れ直す


第二ボタンが欲しいだとか
桜の雨が嬉しいとか
例えお前が目を背けても
苦い景色は消えやしないさ


黙って笑って　次のステージへ行け
失敗を重ねた事なんか　おくびにも出さないで
黙って笑って　次のステージへ行け
リセットだらけの世の中だ　何度でも立ち上がる

黙って笑って　次のステージへ行け
失敗を重ねた事なんか　おくびにも出さないで
黙って笑って　次のステージへ行け
大好きになるのはこれからだ　何度でも惚れ直す

これからの人生が輝くように　心から祈っている