元ネタ 
映画:ブライアンジョーンズ~ローリング・ストーンズから消えた男~
アニメ:A KITE
音楽:THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの代表曲の一つ「リリィ」
音楽:The Birthdayの曲「Sheryl」

A KITE~リリィから消えた男~ 英題(Lilyloid)より抜粋
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2004~ クリンプトン・フューチャー・メディア社よりVOCALOIDが発表される
2X12~ 自立学習型IAを搭載した単一個体MUSICALOIDの開発が発表され議論を呼ぶ。
2X42~ VOCALOIDのKAITO・MEIKOをベースに第一世代MUSICALOIDであるKITE・MEIKOが誕生
2X43~ KITE・MEIKOのボーカルユニット『Sheryl』を結成。
2X62~ 満を持しての登場となった第二世代MUSICALOID、MIKU・LEN・LIN・RUCAが活動に加わる
2X63~ A Lilyデビュー。間もなくソロ志向の強かったMEIKOが離脱しソロプロジェクトを開始。
2X68~ KITEの脱退が正式に報道される。
2x69~ KITEのソロプロジェクト『A Kite』と同時に、KITEの影響下から離れたLilyが活動を再開する。
2X69~ KITEの永久等凍結が報道される。

Orbit Flame typeB

成立の経緯

元々同曲はMUSICALOIDのバンドユニットであり2X60年代から70年代にかけて絶大な支持を集めたエレクトリーモバンド『A Lily』の4thシングルとして発表された曲であり、同バンドのキャリアを象徴する曲の一つでもある。その後ギタリストでありバンドリーダーでもあったKITEが音楽性の違いから脱退。様々な要因からファンを二分するほどの議論を呼んだ脱退劇ではあったが、リリィのボーカルであるMIKUが復帰しKITEのソロプロジェクトである『A Kite』が始動するようになると騒動は一応の収束を見せる事になる。しかしながらアカイトのプロジェクトがリリィのカヴァータイトルを乱発したために再びファンの対立は激化する結果となった。Orbit Flameもそんな渦中の曲の一つである。リリィのバージョンとアカイトのバージョンを区別するためにリリィのものをtypeA、アカイトのものをTypeBと区別する動き(本稿もそれに倣ってはいる)があるが正式名称はいずれも変わらない。カヴァータイトルの多くは歌詞を大幅に改編しているが、これについてKITEは「MIKUが歌うために書いた歌を僕がそのまま歌ったら気色悪いだけじゃない」と語っている。リリィとKITEそれぞれのキャリアと確執を最も色濃く語る楽曲でもあり、特に特別視される作品の一つとなっている。

脱退の経緯

2x62年に結成したリリィは当初から注目を浴び商業的にも大きな成功を収めたが、65年を過ぎる頃には公式の場でKITEの姿が見られる機会がまばらとなっていき、67年になるとメンバーの奇行が特に目立つようになりメンバー間の関係も良好とは言えなくなっていった。決定打となったのがヴォーカルであったMIKUの活動凍結処分(事実上の収監)で、活動休止を余儀なくされて間もなく今度はKITEの脱退が報じられた。自由に活動できないバンドを切り捨てた裏切りであると当時は批判されたが、実際はそれすら表向きの理由で電子ドラッグの多用やメンバーへの流布があった事、電子ドラッグの多用によりレコーディングにさえ姿を現さなくなった事からの解雇であった事が後にMEIKOから語られている。

永久凍結

2x68年にアカイトが始動し、紆余曲折を経ながらも徐々に軌道に乗り始めて行くかと思われた69年の半ば、唐突にKITEの永久凍結が報じられた。自宅プールの事故で致命的な損傷を受け最早復旧は不可能であった事から永久凍結(事実上の死亡)が宣告された。事故については不可解な点が多く未だに様々な憶測が飛び交っている。

追悼公演
KITEの永久凍結を受けて夏に予定されていたリリィの大規模月面公演はKITEの追悼公演へと切り替わる。メンバーの確執が噂されていた中であったが、MIKUがOrbit Flameをアカイトのアレンジングで歌いきった事から注目を浴びた。(これ以降リリィの公演でtypeBが歌われた事は無い)

俗説
歌詞の内容から、かつてKITEと恋仲でありソロプロジェクトの活動を断念しリリィのマネージメントに徹していたMEIKOに宛てた歌ではないかという噂がファンの間では実しやかに囁かれた。KITE亡き今となっては真実は誰も知りえないが70年に発行された追悼インタビューの中でMEIKOは「さぁね。彼にはたくさんの女の人がいたみたいだし、仮にこれが誰か一個人に宛てられた歌であったとしてもそれが私であるとは限らないわね」と淡々と語っている。

MIKUとの確執
不穏な空気を常に纏っていたリリィのメンバーの中でもMIKUとKITEの確執は特に深かったと言われている。KITEが創設したリリィだが、MIKUがカルト的なカリスマで喝采を浴び始めると作曲面・作詞面においても頭角を現していき次第にバンドの主導権はMIKUへと移っていった。結果的にそれはKITEの孤立を深め過度の電子ドラッグ愛用に陥れたとも言われている。KITE追悼公演においてヘッドライナーを勤めたリリィではあるが、そんな経緯もあり、リリィ主催のイベントにも関わらずMIKUには大きなブーイングが浴びせられた。MIKUはわかっていたとばかりに不遜な笑いを浮かべ、スカートの裾を摘んだ一礼で返したが、かえってそれがブーイングを加速させ会場は一時パニック状態となった。


――彼は私にとっては兄弟でもあり親友でもあり、そして戦友だった。
――だから例え違う道を歩くことになったとしても、
――どこかで繋がっていられると信じていたしそれは今も変わらないわ。
――今から彼の作った曲を彼の言葉で歌うわ。扱う技法も解釈も変えずにね。
――きっと異を唱える人もいるでしょうけど、私達はきっと歌う事でしか繋がれないと思うから。
――聞いてちょうだい。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

Orbit Flame参考資料 A KITE~プロジェクト・ディーヴァから消えた男~

ブライアンジョーンズの映画があんまりに面白かったのでついついネタにしてしまった今日この頃。
ミュージカロイドはヴォーカロイドをベースにしたアンドロイドですが別に同一概念ってわけじゃないと思います。それなんでわざわざMIKUとかいう英語表記にしたりという悪あがきをしてみたりなんだり。まぁ、二次創作みたいなもんですね。
これは何になるんだろう三次創作?いや二次創作なのか?よくわからないですが。

ブライアンジョーンズに関しては面白い話題があって、ある日本人のファンがブライアンの墓を訪ねに行った時にタクシーに乗ったそうなんですが、タクシーの運転手さんに「君はローリングストーンズのファンかい?それともブライアンジョーンズのファンなのかい?」と聞かれて、質問の意図を察した日本人ファンが「ブライアン!」と応えたらタクシー代を割引して貰ったなんて逸話があったりします。ブライアンジョーンズ お墓 あたりでぐぐると出てくると思うので興味のある方はぜひぐぐって見てください。あと映画もマイナーな感じながら面白いのでファミブとかで見かけたら借りてみるのも一興かもしれません。僕はローリングストーンズまるで知りませんでしたが面白かったです。いや、甲本ヒロトの「底なしサイテー!!ブライアンジョーンズ!!カッチョイイ!!」のキャッチコピーに釣られただけなんですけどね。

しかしまぁあれです。ミクが男口調で歌うのを納得するためだけにこれだけ妄想膨らませられる自分が恐ろしいです。妄想族万歳!

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投稿日:2013/01/28 11:00:52

文字数:2,609文字

カテゴリ:小説

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