主人公のキャラクター設定について補足的なことです。



「好き」を「好き」と言えるのは子供です。
それか、海外のノリです。
日本人の大抵の大人は、本心は好きでも「分かってよ!」という表現をしがちです。
そして、多くの人はそこに美学を感じます。

ex:「作家を辞めた」より「筆を折った」の方がグッとくる

気付けばよく目が合うなーとか、
なぜか自分のと同じグッズをよく持ってるなーとか。
日ごろから「好き好き」連呼されるより、
そういうのでなんだかドキドキしませんか。


子供を主人公(歌い手)として想定するなら、
「好き」を「好き」と言って良いかもしれません。
が、10代後半以降くらいの恋愛について語る歌であれば、
あまり「好き好き」言うもんじゃないと思ってます。

例えば、お目当ての相手がいたとします。
どうにか自分の思いを伝えたいと思っています。
告白は難しくても、歌ならなんとか思いを伝えることができそうな気がします。

あなたは意を決して彼(彼女)を自分のライブに誘いました。
もう、ライブに誘うというこの時点で大層な勇気を振り絞ったことでしょう。
なんなら、話しかけるだけで緊張していたかもしれません。

さて、そんな相手に対して捧げる歌です。
果たして「好き好き」言えるでしょうか。

「君のことがー好きだー」なんて歌って、冗談と捉えられたらどうしましょう。
そういう葛藤も含めて、表現にはこだわりたいところです。



「楽しい」「悲しい」「嬉しい」「がっかり」など、
ほかの感情についても同様です。
年齢が高くなればなるほど、遠回しな表現をする傾向にあります。
そして、その表現の真意が相手に伝わった時、
相手はグッとくるものです。


幼かったり、天真爛漫なキャラクターであるならストレートな表現でも良いと思います。

逆に、
控え目だったり奥手だったり、落ち着いた人柄だったり、
そういうキャラ設定であればできるだけ遠回しな表現をした方が良いと思います。
ストレートな表現を用いるなら、
感情が昂ったここぞというタイミングだけに絞った方が個人的には好みです。
チラリズムです。粋です。
余談ですが、
歌ものの「サビ」というのは一説には「わびさび」からきてるとかなんとか。


例えば、
「コーヒーに砂糖2つ」
というフレーズがあったとします。
※たった今テキトーに考えました

個人的には、もうこれで十分だと思ってます。
あとは、このフレーズを最高に盛り上げるための助走です。

相手のことをなんでも知ってるから2個なのか?
本当は砂糖3個が好みなのに話しかけてほしくて2個にしたのか?
はたまた、
糖分を控えないといけない相手なのにわざと砂糖を入れるという不穏なフレーズなのか?

そんな感じです。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

ちらりずむ

好き勝手

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投稿日:2025/01/30 01:09:45

文字数:1,170文字

カテゴリ:その他

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