煩悩本能感情を全て兼ね備えて
令和の世をとおりゃんせ獣たち
佇んだって落日は訪れるから
浮世を淡々と闊歩する人に化けた

未踏の回廊を往く半ばで
死んでんのかい？傀儡のように彷徨って
不安定な明日は一体何処へ往くのか
猫も杓子も天手古舞
喜劇だと笑い飛ばした

人生一度きりで位置について 3,2,1で駆けた先で
出逢った銘々と畢生を共にして踊れ
出生から冥土へと帰するまで
際限ない満天下
在りし日の情景に確かな感情を懐いてた
欠伸が出る程に在り来りな舞台上でも
泣き合って笑い合って騒がしく歌おうぜ

喃喃損得勘定を狡猾に綾取って
縦横無尽にお取り寄せ獲物たち
渦巻く混沌が性悪でも
厭世を懸命に遊泳する生命で在りたい

袖振り合うも他生の縁とは言えど
化かし合い素朴な毒が生まれた
各々のイデオロギー審美眼で見つめるのは
犬も喰わぬ有象無象
烏合の衆も山の賑わい

人生一度きりで位置について 3,2,1で駆けた先で
雨曝しに疲れた日も鼓動を鳴らせ
暗闇に明星が宿るまで
歳月流れ山月記
姿変われど爛漫でいて阿呆の血の為すままに
往々にして難題に溢れて解なんてない世上でも
騙し合って正し合って思い思いに歩こうぜ

頂戴頂戴御涙頂戴
嫌い嫌いと濁らせた
再々再々御茶の子さいさい
擬態擬態で誤魔化した

delight delight 照らして御くれ
cry cry 叫んでいた
alright alright 全ての日々よ
時代々々を生きていた

人生一度きりで位置について 3,2,1で駆けた先で
森羅万象の奥深さと奥ゆかしさに
絶望してそれでもまた惹かれて
際限ない満天下
在りし日も交わって確かに僕らは息をしていた
所詮一人では生きられない一生で
憎み合って愛し合って人らしく生きようぜ

羅針盤を見失ったってシナリオを往く物語を今
バイバイする前に謳い尽くせよ