朽ちていく常識と 錆びていく現実が
綺麗に溶けていく灰色の世界で
等しく成る筈の善悪の証明を
今、放棄した
「そんなことより」
「あの話譚(はなし)は良かった」
「とても面白かった」
「興味深い情景描写」
「あれは誰の目線で」
他愛もない雑談に何の意味が有ろうか
わからないまま
"いつか空を飛べる" と信じて疑わなかった頃を忘れ
将来の夢すら浮かばない、浮かばないんだ
どれだけ振絞っても此の声は聞こえないな
歩くのに疲れたんだ
無い 何処にも無い 何処にも居ない
望むならば何にだって為れたのに?為らなかったのさ
嘘(Lie) 死んじゃいない こんなの知らない
言えず終いの「さようなら」が痞(つか)えて
行かないで。
有り余った空白に文字を敷き詰めて
じわりと滲んでいく筆跡を観ていた
欺瞞(ぎまん)と相席して笑顔でいる日々に飽いていた所だ
いつになれば光が差すのか 蝋燭(ろうそく)だけじゃ照らせぬ部屋に
暗闇に目が慣れてしまう、慣れてしまうな
心臓が軋(きし)むから 理不尽な現実だから
生きるのに疲れたんだ
哀 まだ終わらない まだ終われない
迷ったらなら何にだって縋れたのに?迷えなかったのさ
痛い 二度と消えない
もう治らない傷を負った時も分かち合えたのに
差違 嗚呼もう届かない 届きやしない
あの時も引き留められなかったのに
まだ遅くない
無い 何処にも無い 何処にも居ない
望むならば何にだって為れたけれど為らなかったのさ
ばいばい 逢える日まで
それじゃあまたね
これから先もどうかお元気で
さようなら。
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