※これはほぼ日Pさんの《家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。》の
二次創作小説です。
二次創作、捏造設定などに不快感がある方は、観覧はお控えください※



「……あー……何これ、夢?」

扉を開けたら、玄関で妻が倒れていました。


【妻と僕の愛し方】


ついでに言えば、口から血と思しきものが出ています。
ていうか…え?何これ、きゅ、救急車!?呼んだほうがいいのか!?

「お、おーい、ただいまー。どうしたー…。寝てんのかー…?」

口元を引きつらせながら、か細い声で尋ねる。
返答はない。ただのしかb……ないないないないない!!!
僕が心の内で葛藤をしていると、妻がむくりと起き上がった。

「うわっ。」
「やーい、引っかかったー!!」
「えっ!?」

僕が目を白黒させていると、妻は楽しそうにニヒヒと笑った。

「凄いでしょっ!これ、ケチャップなんだよー。」
「け、ケチャップ…?」
「そう!ケチャップ!」

妻はとても楽しそうに笑って、鼻歌交じりにリビングへ戻っていった。
玄関に1人取り残された僕は、ポカーンと1分ほど呆けていた。


あれから、早1ヶ月。
妻は毎日、僕が帰ってくると死んだふりをしている。
いろんな死に方をしていた。
包丁が背中に突き刺さり、床は血まみれ。
頭に矢が刺さってたり、軍服で銃抱えてたり、マンボウの着ぐるみが
死んでたこともあった。
後片付けも結構大変で血のりを洗ったり、軍服が上手く脱げなかったり、
メイクを落とすのが大変だったり、マンボウの着ぐるみの置き場に
困ったり…。

「さすがに…矢が刺さったまま晩ご飯作るのは、止めてくれ……。」
「そう?」

前にダイイングメッセージでかつおと書いてあって、
今日のおかずはかつお?と聞いたら、そうだよーと返ってきた。
分かりやすくていいねと言ったら、次の日にドナルドが倒れていたり。
妻はすぐに調子に乗ってしまうので、基本スルーで過ごしていた。

「今日は、ビニール袋だったね。」
「うん、明日は何にしようかなぁ。」

夕食を食べながら、まるで明日の献立を考えるように死に方を考える妻。
そんな光景が普通になっていたけれど、不思議と嫌ではなかった。


それから数週間後、仕事が上手くいかず、少しイライラして帰ってきた。
扉を開けると、妻はまた死んだふりをしていた。
その時、少しだけムカついた。

「そんな事してないで、起きろ。」

いつもなら、今日のは掃除が大変そうだなんて笑って言うから、妻も
少し気付いたのだろう。
すぐに起きて、悲しそうな顔でごめんねといってから、夕飯を作り始めた。

そろそろこんな子供っぽい事終わらせて欲しい。
君は暇だろうけど、僕は疲れて帰ってきて暇でもないんだから。

そんな事を思いながら、布団を被った。



《続く》

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【二次創作】家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。【前編】

前回の【二次創作】粘着系男子の15年ネチネチから、調子に乗ってほぼ日Pさんの家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。を書かせていただきました!

相変わらずの低クオリティーです。

感想やアドバイスをいただけると嬉しいです!


何かご都合が悪かったら、消去します。

閲覧数:267

投稿日:2011/10/19 22:18:47

文字数:1,178文字

カテゴリ:小説

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