A
敷かれたレールから降りて
歩き始めたあの日から
期待に応えたいからと
無理に笑っていたのです

紡ぐ言葉は不格好
見向きもされず霞んでく
それでも良いと思うけど
虚しさは誤魔化せないの


B
夢なら覚めれば良いのにと
嫌な耳鳴りに問うのです


S
息が苦しいのは
息が苦しいのは
まだ生きてたいと
願うからでしょう

強がりを言うのは
強がりを言うのは
弱さを見せない
悪い癖でしょう



A
後戻りなど不可能で
裸足で歩く獣道
期待はとうにされなくて
残る本音は胸の中


B
揺蕩う心の片隅に
居たはずの人はもう居ない


S
朝が怖いのは
朝が怖いのは
目覚めたくないと
思うからでしょう

夜が恋しいのは
夜が恋しいのは
一人の時間が
欲しいからでしょう



C
まだ帰れない
まだ眠れない
まだ生きてたい
まだ生きてたい


S
息が苦しいのは
息が苦しいのは
それだけ必死に
足掻いているから

強がりを言うのは
強がりを言うのは
弱さを見せない
悪い癖でしょう

S
嗚咽を漏らして
鼓動が速まる
息を止めたって
時間は止まらない

夢を見たいのに
夢も見られない
なんてつまらない
人生でしょうか








A
しかれたれーる からおりて
あるきはじめた あのひから
きたいにこたえ たいからと
むりにわらって いたのです

つむぐことばは ぶかっこう
みむきもされず かすんでく
それでもいいと おもうけど
むなしさはごま かせないの


B
ゆめならさめれば いいのにと
いやなみみなりに とうのです


S
いきがくるしいのは
いきがくるしいのは
まだいきてたいと
ねがうからでしょう

つよがりをいうのは
つよがりをいうのは
よわさをみせない
わるいくせでしょう



A
あともどりなど ふかのうで
はだしであるく けものみち
きたいはとうに されなくて
のこるほんねは むねのなか


B
たゆたうこころの かたすみに
いたはずのひとは もういない


S
あさがこわいのは
あさがこわいのは
めざめたくないと
おもうからでしょう

よるがこいしいのは
よるがこいしいのは
ひとりのじかんが
ほしいからでしょう



C
まだかえれない
まだねむれない
まだいきてたい
まだいきてたい


S
いきがくるしいのは
いきがくるしいのは
それだけひっしに
あがいているから

つよがりをいうのは
つよがりをいうのは
よわさをみせない
わるいくせでしょう

S
おえつをもらして
こどうがはやまる
いきをとめたって
じかんはとまらない

ゆめをみたいのに
ゆめもみられない
なんてつまらない
じんせいでしょうか