空港の雑踏に　響く足音
これから何処へ行くの　誰の元へと

今更振り向こうと　確かめようと
追う姿なんてない　なのに期待してる

過ぎた時間と同じだけの　募らせた　想いをよぎらせて
数え切れない言葉　伝えたくて　伝えなくて　　
何を伝えたかっただろう　無理しても　隣にいてまでも
あなたと傷付くなら　その痛みも　愛しさに感じた

時刻表を見ながら　「あと少しだけ」
どんなに待ってみても　来るはずはない

告げられたアナウンス　踵を返す
荷物の重さよりも　胸を満たす憂い

決めた覚悟が揺らぐ前に　躊躇わず　惑わず断つ為に
心を偽るのが　強さでさえ　弱さでさえ
いっそ忘れてしまいたくて　願う度　また繰り返してた
溜め息ももう終わり　虚しさから　放たれたい


メールじゃなく　置き手紙を　選んだ意味に　気付いてる？
せめて　形のあるものを　残してみたかった
面倒な　悪足掻きも　最後くらいは　許してよ
捨ててしまうか　どうするか　好きにすればいいよ


窓の外に広がる景色　知り尽くす　街の違った顔
思い馳せたのもただ　気の迷いでしかなくて
どうせ　先のない結末で　あなただけ　帰る場所があって
いつまでも続かない　始まりから　分かりながら

街の空にも飛行機雲　密やかに
きっと誰にも気付かれずに



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くうこうのざっとうに　ひびくあしおと
これからどこへいくの　だれのもとへと

いまさらふりむこうと　たしかめようと
おうすがたなんてない　なのにきたいしてる

すぎたじかんとおなじだけの　つのらせた　おもいをよぎらせて
かぞえきれないことば　つたえたくて　つたえなくて　　
なにをつたえたかっただろう　むりしても　となりにいてまでも
あなたときずつくなら　そのいたみも　いとしさにかんじた


じこくひょうをみながら　あとすこしだけ
どんなにまってみても　くるはずはない

つげられたあなうんす　きびすをかえす
にもつのおもさよりも　みねをみたすうれい

きめたかくごがゆらぐまえに　ためらわず　まどわずたつために
こころをいつわるのが　つよさでさえ　よわさでさえ
いっそわすれてしまいたくて　ねがうたび　またくりかえしてた
ためいきももうおわり　むなしさから　はなたれたい


めーるじゃなく　おきてがみを　えらんだいみに　きづいてる
せめて　かたちのあるものを　のこしてみたかった
めんどうな　わるあがきも　さいごくらいは　ゆるしてよ
すててしまうか　どうするか　すきにすればいいよ


まどのそとにひろがるけしき　しりつくす　まちのちがったかお
おもいはせたのもただ　きのまよいでしかなくて
どうせ　さきのないけつまつで　あなただけ　かえるばしょがあって
いつまでもつづかない　はじまりから　わかりながら

まちのそらにもひこうきぐも　ひそやかに
きっとだれにもきづかれずに