Haunters
あってなかったのならよかったでしょうね
お前さんがヤった瞳から離れた血潮を
僕が全部抱(いだ)いてあげました
あたたかくぬれてくる匂いから
にげなくちゃ にげなくちゃ
常に そこに 待っていたのかと
何十の手がこちらへと
星を砕き 微塵を注いだかのよう
その目は光っていて
時計が止まり やりが走らなくなってんのか
周りのみんながそう止まってて
消された息の分 僕が息を吸ってあげるんだ
何十 何千 何億の息を僕は口の中に入れ込む
息を吐かず潜ってたら たぶんここに
息を探しにお前さんが来るはずだ
最初からあうべきじゃなかったんだ
互いそこに「在る」ということの重さ
どちらか一人 手を離そうよ
ありふれたひとごみにひとりになって
歩き出して そうしたらさ
鷹みたいに追ってくるんだよ
約束でもしたかのように
残した息の分 僕が全部持ってあげるからさ
そう 守りたければ こっちに来なさいな
星が落ちてくるのを見たくないのは
僕だってお前さんと同じなんですよ
ただ生きていたかったです
互いに必要ない存在なだけです
僕だって そして「僕」だって
それくらい知っていたはずですよ
ドンと落ちてきたよ 雷さん
ドンと落ちてきたよ ほうき星さん
ドンと落ちてきたよ 二つの息が
ドンと落ちてきたんだ
ひとつだけの息のためにふたつの息は離れた
世界 斜めに曲がれて 空が遠くなっていくんだ
何個か星屑が遠ざかれた そのとき突然
世界が星空に見えたのかと きらめいてたんだ
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