私が、学校に行き始めて1週間くらい経ったある日。
「ラル、一緒に帰ろう」
「うん、分かった」
その日は、お姉ちゃんと菜香と一緒に帰る事になった。
お姉ちゃんは、しばらく病院に通う事になっていた。でも、今日は普通に学校に来れたんだ。
お姉ちゃんは、いじめにあってないだろうか。
その時、私の携帯が鳴った。
ラルへ
ごめんなさい。
少し体の調子が悪いので、早退しました。
「・・・・!。菜香、ごめん、今日はお姉ちゃん来れないって」
そんな、今日は来れるはずだったのに。
「そう、大丈夫なの?ラルのお姉さん」
「分からない、いじめられてるのか、ただ、体が弱まっているのか」
どう思っても、いじめられてるようにしか、聞こえない。
「じゃあ、一緒に帰ろうか」
「うん」

そして、学校から少し離れたところで、事件は起こったのでありました。

「お、譲ちゃん可愛いな。ちょっくら、俺達と来ないか」
ヤクザと思われる男数人が、菜香の近くにやってきた。
「今は急いでるんで」
菜香はそう答えて、そこから離れようとした、その時。
「俺達の話、最後まで聞いてくんないかなあ」
「だから、嫌って・・・・!」
男の中の1人が、スタンガンを持っていて、他の男達はバット等の凶器を持っていた。
「・・・・・・・」
このままじゃ、菜香が、そう思った私は、行動に出た。
「・・・・・に・・・・・・・ない・・・・よ」
「ああ!?なんだ、聞こえねえよ!」
私は、力を振り絞って、目の前に居る男をなぎ倒し、こう言った。
「菜香に、手出ししないでよ!!!!」
「ヒイッなんだこの女」
「かかれ!」
「よっしゃあ」
いっせいに男達が私に襲い掛かってきた。
馬鹿な人達、私の強さを知らないなんて、この力が、役に立つとは、思いもよらなかったわ。
「ぐあ」「うぎ」「がはあっ」
次々と男達は倒されていき、後は、リーダーと思われる男が、
「この女、化物かよ」
と言って、逃げていった。
「菜香!大丈夫?」
「う、うん。ちょっと驚いただけ」
「そう、良かった」
「ラルって、強いんだね」
「確かに、こういう意味では、強いというかもね、でも、心の面では、弱いんだ」
そう、だって、まだ、色々知らないわけだし、お姉ちゃんを心配するだけだし。
私は、まだ、何も出来てない。
「ううん、ラルは心の面でも、強いんだよ」
「なんで?」
「ラルは、私を助けてくれた。心の面でも、体の面でも」
「・・・・・」
「私、前はいじめられてたんだ」
「そう、だったんだ」
「うん、でもね、ラルと仲良くなれたから、いじめられなくなった」
「なんで、仲良くなれたら」
「この学校はね、友達が居ないと、いじめのターゲットになるっていう、一部のしきたりがあるの」
まさか、お姉ちゃんは、まだ、友達が出来たといってない。
だから、いじめのターゲットに、なってるのかも。
そんな、どうしよう。
このままじゃ、お姉ちゃん、死んじゃうよ。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

MVシリーズの意味4

ミリアに、友達は出来るのか?
ラルさん強すぎ。
私は弱いです。
そもそも、ヤクザに会った事もないしね。

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投稿日:2011/06/18 07:34:23

文字数:1,223文字

カテゴリ:小説

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