
朝から聞こえるせみの鳴き声で
今日の天気は晴れだとわかった
眠い目をこすりながらカーテンを開けると
真夏の日差しが降り注いだ
ここのところ何となく上手くいかなくて
二人の会話も少なくなっていて
このままじゃいけないとわかりながらも
気の利いた言葉もかけられなくて
今日は私たちの小さな街で
花火が打ち上げられる日だから
誘ってくれた君の瞳に浮かぶ涙に
自分の小ささに気付いた
夏の夜空に咲いたいくつもの花火を
見上げて無邪気に笑う君のことを
いつまでも見つめていたいと思った
そんな夏の夜の思い出
君の幸せを願う心と
自分勝手な心と
それがぶつかり合って 混ざり合って
僕は何も言えなくなってしまうんだ
夏の夜空に咲いたいくつもの花火を
見上げて無邪気に笑う君のことを
いつまでも見つめていたいと思った
そんな夏の夜の思い出
まるで古い映画のラストシーンみたいな
色とりどりの花火が夜空に咲いている
来年の今頃も二人肩を並べて
この夜空の花火を見上げたいな
00:00 / 03:50
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想