柔らかい温もり立ち込める赤
静寂暗闇あなたと二人きり

つんざく雑音戸を叩く影
隣で眠るあなたが起きてしまう
来ないで見ないで光はいらない
ここにいるのは二人だけで良い

あんなに確かめ合ったのに
こんなに依存してしまう程に
あなたが近付いたりしたから
独りでいることの幸せを奪ってしまったから

離れてしまうのなら
どうして踏み込んだりしたの
暗闇鏡の迷路
何度も突き放して
迷わないように帰れる様に
それでもあなたは隣で笑ってた

もう独りじゃない
あなたが共にいる
そう信じて心の闇
全て見せてさらけ出した

「何処にも行かないから」
(その言葉が真実だと信じさせて)
「最期まで隣にいる」
(それを此処で今証明してみせて)

開かれた部屋の扉
全て照らす眩しい光
赤にまみれたあなたの肢体
何処にも行かない
最期まで隣にいる
起きないあなたは連れて行かれた
離されてしまうなら
独りでいたかったのに