空、山、セミの声
あの夏 ぼくらは出会った
暑いねと 川を泳ぐ君の姿にぼくの胸は壊れて
これはまさしく 疑いもない運命の出会い そうだろう
この指とまれと 両手をあげて どれが人差し指かなって
ふたり笑ってた
そうマッパだったんだ 僕らマッパだったんだ
隠すべきものなにも隠さない
むきだしのものぶつけ合って
マッパだったんだ ぜんぶマッパだったんだ
知らないことを知らないまま そりゃもう幸せだった
落ちる線香花火の先で爪が焦げた
君は冷えたキュウリをかじり さみしそうな顔
過ぎていく日に爪を立てられたら 不器用な僕らの夏が終わる
約束しよう また会おう
指を見てた どうやって結ぼうって ふたり泣いたんだ
そうカッパだったんだ 君はカッパだったんだ
だからどうした それがなんなんだ 何でもないだろう
カッパだったんだ 何もかも違うけど
知らないことを知っていたよ それがもう もう嫌だった
カッパだからじゃない カッパだからなんじゃない
三本指も水カキも白いお皿も
冷えた体もどうだってよかった
君だから好きになったんだ
だから君を好きになったんだ
困り事はひとつしかない それだけわかってた充分
薬指はどこなんだ? ずっとここにある
後ろ指はどうなんだ? ずっとさされてる
ここがずっと待ってる ずっと言ってる
愛してる 左胸をさして 君が笑ったから
ぼくら抱き合ったんだ
カッパだったんだ 君はカッパだったんだ
君はカッパだったんだ 君はカッパだったんだ
ぼくらマッパだったんだ
ぼくらマッパだったんだ
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