A
横たわる壁のうえ
星がまたたく
夜風 透明な夜風が一条
荒れた野原を吹き渡る
B
君は息をしている
美しい余白には
取りとめるための名前さえいらない
わたしは優しくなんてなかった
ただ 赦されたいだけ
S
ここはなんと豊かな死の淵で
連れ立つものさえいらないが
ひとつだけ受け取ってくれないか
最初で最後の ほんとうの優しさ
アイシャ、これでさよならだ
さよならは嫌いかい
A
横たわる壁の上
月が微睡む
ふわり
夜来香の花はかがやき
どうにか夢に見ようとする
B
君は息をしている
初めからふたりには
取りとめるための言葉さえいらない
わたしは優しくなんてなかった
ただ 赦されたいだけ
ただ 溺れていたいだけ
S
ここはなんと豊かな死の淵で
連れ立つものさえいらないが
ひとつだけ受け取ってくれないか
最初で最後の ほんとうの優しさ
アイシャ、これでさよならだ
さよならは嫌いかい
アイシャ、形のない日々
帰り道は確かかい
これでさよならだ、アイシャ
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