―――必ず一度、人は分かり合うことを完全に諦める――――
いつからだろう。人を信じなくなったのは。
いつからだろう。人を疑うようになったのは。
いつからだろう。人を恐れるようになったのは。
独りを望むようになって、夜空は幾度廻ったのだろう。
廻りめく世界の中で、どうして孤独を望んだのだろう。
決して逃れられぬ輪廻の中で、人を拒むのだろう。
ああ、そうか。私は人と分かり合うことを諦めたのだな。
底が見えぬ闇の中、希望を探すことを諦めたのだな。
――――ドウシテ、アキラメタノ?――――
この世に「絶対」などは存在しない。
この世に「永遠」などは存在しない。
絶対・・・?永遠・・・?
どうしてそんなものを望むの?
そんな甘えがあれば、決して強くなれない。
その甘えの先、あなたは一体何を望んだ?
闇があるからこそ、光が栄える。
不安があるからこそ、絆が深まる。
そうでしょう?
「誰だって怖いさ。闇の中を突き進むのは。
けれど、だからこそ見つけた宝物に価値が生まれるんだ。」
廻るめくこの世界で、あなただけの宝物、一杯あるさ。
いつだろうと構わない。今を生きる君に、過去に価値などない。
過去がどうであれ、今を生き、未来を生きるしかないんだ。
独りでは大したものにならないよ?
価値あるものをみつけてこそ、意味があるんだ。
そっか・・・そうだよね・・・
今はまだ怖いけど・・・いつか、きっと、自分だけの宝物を見つけるよ。
だから。今、全力で、駆け抜けるよ。必ず追いつくから。
――――モウスコシ、マッテテ――――
時の輪廻は、過去から今、そして未来へと続く。
しかし時にはその逆を廻ることがあるのだとか。
――――失って気づく愚かな僕たちに、永遠なんて甘えがなくてよかった――――
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