A
神と祀られ 畏れ継がれる
古めく呪(まじな)い 心象風景
柔な妄言に踊り踊れば
鮮やぐ泡沫 刹那に

B
時は経ち陸も増え
居場所を儺じりとられても
焚べる旧友(とも)の声
幼子の様に塞いで

S
共生を夢に描いてた
泡の立つ事切れの合図
さんざめく寄る辺なき者に
弔いの哀歌(エレジー)を

A
矯めつ眇めつ凝らす碧の眼
少年は疑う素直な心を
揺らぐ正義を握りつぶして
駆け寄る巨きな体に

B
鯨音を聴くたびに
槍を持ち闇に怯えた
「君は生きてるの?」
眠らずに朝焼けを待つ

S
手折られた魂の空木
運命に目を瞑り祈る
群れを成す小魚の勢に
「前を向け、進むんだ」

S
一瞬を誇らしく泳ぐ
幸福を波間に飾る
千の世を照らす月のもと
群青の小夜曲(セレナーデ)

*・・・・・・・・・・・*

A
かみとまつられ おそれつがれる
ふるめくまじない しんしょうふうけい
やわなもうげんに おどりおどれば
あざやぐうたかたせつなに

B
ときはたち りくもふえ
いばしょをなじりとられても
くべるとものこえ
おさなごのようにふさいで

S
きょうせいをゆめにえがいてた
あわのたつこときれのあいず
さんざめくよるべなきものに
とむらいのえれじーを

A
ためつすがめつ こらすあおのめ
しょうねんはうたがう すなおなこころを
ゆらぐせいぎを にぎりつぶして
かけよるおおきなからだに

B
げいおんをきくたびに
やりをもちやみにおびえた
きみはいきてるの?
ねむらずにあさやけをまつ

S
たおられたたましいのうつぎ
うんめいにめをつむりいのる
むれをなすこざかなのせいに
まえをむけ、すすむんだ

S
いっしゅんをほこらしくおよぐ
こうふくをなみまにかざる
せんのよをてらすつきのもと
ぐんじょうのせれなーで

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

鯨劇【お待たせしました】

http://piapro.jp/t/UoEd
浜 一世様の『鯨劇』に歌詞をつけさせていただきました。

あたためること4ヶ月。
大変お待たせしてしまいましたが、大海原で力強く生きる鯨の儚い一生を物語風に書かせていただきました。
文字数合わせたつもりですが、半音違いなどある可能性が高いです…ご容赦ください。


「鯨の水生は幸福だったのか。」


3/23
歌詞表記を一部変更いたしました。

閲覧数:324

投稿日:2018/03/24 00:39:25

文字数:758文字

カテゴリ:歌詞

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