傍観者。僕は傍観者。
「助けて」
彼女はそう言い、手を伸ばした。
でも、僕はその手が
怖くて、怖くて
手を伸ばせない
助けられるはずなのに
泣きたくなってくる
・・・いや・・・
泣きたいのは、彼女の方だ。
きっと。
なんで、僕はこんなに弱虫なのだろう。
そうやって泣いて、喚いて
被害者になりすます。
こんなことを繰り返してるうち、解らなくなった??
学校のベランダ、
少し騒がしい。
何かと見れば
身を投げようとしている
彼女。
今度こそ、手をのb・・・
僕に、手を伸ばす資格なんてあるのだろうか??
ふいに、伸ばした手を下ろそうとする。
けど、
資格なんていらない!いや、きっとそう思いたいだけ
でも、今までの、罪を償いたい!
僕は、手を伸ばす。
絶対、たどり着けると信じて。
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