自由に歩き回りながら
首輪の繋がった奴等を哀れんだ
なんて可愛そうな奴らだ
作られた世界で何が楽しいんだ
いつものように自由に歩き回った午前2時
目的?理由?ある筈が無い!
だって僕を縛るものは何も無いんだ
目を凝らせば綺麗な奴らばかりが歩いていて
その首には小奇麗な首輪
僕とコイツラの世界だけ違いすぎる
閉ざされた空間
作られた感のある空気
自由もプライドさえ失う
そんな場所で幸せなのか?
僕には耐えられる筈が無い!
好きな所へも行けずそこに閉じ込められる事が
好きに生きて損は無い筈だ!
誰かのおかげ生きる醜い生き方はしたくないよ
ある日いつもの様に歩き回った午前2時で
何も無く帰る予定だった
いつもの帰り道に飛び出した瞬間
一瞬にして青い世界は赤くなったんだ
そして気付いた時
作られた感のある空気
自由もプライドさえ失う
最悪事態に遭遇した!
綺麗な声「目が覚めたかしら?」
白く美しいブランド首輪をつけたお嬢さん
上昇する体温高なる
誰かのおかげ生きる醜い生き方はしたくないよ
熱くて苦しいこの思いは何なのか教えてよ
あの日に起きた最悪な事故は僕を変え始め
君と話すと偏見が消え
君の飼い主もとても心優しくて
あの日以前の僕からしたら無かった考えも
「こうやって優しくなるんだな」
僕と君の世界は酷く違いすぎる
僕には耐えられる筈が無い
好きな所へも行けずそこに閉じ込められる事が
前言撤回を今します
素敵な家庭素敵な温もりがそこに合ったんだ
所詮僕はノラネコ
誰も何処も変える所は無いんだ
「これで君とはお別れ」
泣きそうな君が僕に着けてくれた
ブランドの首輪
「あの子も貴方と一緒にいた言って
ここで一緒に暮らしましょう」
リンと鳴る鈴の音を鳴らし続ける
ノラネコに戻った貴方に合う最後の手段だから
そうやって鳴らし続けていたら貴方
ヒョッコリ現れ優しく笑ったわ
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