誰かが嘲笑って誰かが哀しくなって
そんな世界が普通になってしまった
あまりにも普遍的で憂鬱なこの世界を
誰かがそっと抱きしめた
面白くもないこの日常に
相応しいのは昨日の僕の死体さ
慕われた今日に愛を注ぐ僕は
もう居ないんだよ


小指と小指で結んだ
ちっぽけな僕らの約束
ただ愛して欲しかっただけなんだ
ただ自由になりたかっただけなんだ
好ましい毎日をおくって
それでもなお踠き続けるの
僕の足が 僕の身体が 僕の目が
もう歩き出した


また今日も真夜中に泣き喚いた
あんなに小さな子でも作り笑い
母親の怒号 父親の叫び
野次馬は空を飛ぶ
嗚呼
「なんて素晴らしい世界だ」と政治家は言う
嗚呼
「市民のためを思って」と国が立ち上がる
それもどれも自分勝手な妄想
たったのひとつもありはしない幻想
意味の無い陽炎が立ち上がる


小指と小指が結んだ
ちっぽけな僕らの世界は
ただ愛で満たすだけじゃダメなんだ
ただ自由を落とすだけじゃダメなんだ
哀しい愛情を受け取って
それでもなお笑い続けるの
僕の両手が 僕の顔が 僕の意思が
もう歩き出した


君を慰める言葉を僕は持ってないから
君を幸せにするような意味は無いから
もう一度だけあの笑顔を見せて
そうしてそうして


僕らは消えた


小指と小指で結んだ
ちっぽけな僕らの約束
ただ愛して欲しかっただけなんだ
ただ自由になりたかっただけなんだ
好ましい毎日をおくって
それでもなお踠き続けるの
僕の足が 僕の身体が 僕の目が
もう歩き出した

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • オリジナルライセンス

37.4

「あの時の約束は世界からもう消えちゃった」

閲覧数:157

投稿日:2018/07/04 20:22:03

文字数:655文字

カテゴリ:歌詞

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