『empty code』

抜けたテナント シャッターの群れ
剥げたペンキの 横並び
忘れ去られた 鉄が錆びていく
私は何も 変わらないのに

どれだけ豪華に 着飾れば
透明な身体は 消せるでしょうか

くしゃくしゃのまま ドレスを詰めて
いっぱいいっぱいに なったつもりで
綺麗に仕舞えば 引き出しはまた
empty…… 受け入れられなくて


ベランダの景色 ビルの灯り
落ちた落ちたと 手を叩く
偽物の色 闇に溶けていく
私のメッキ 残したままで

これだけの嘘で 着飾れば
影のある心に 見えるでしょうか

ぐしゃぐしゃになった 感情圧して
行く当てもなく 視線さ迷って
扉も開けずに 今日も警告
empty…… 動けなくなって


一人でいるよりマシだと
繋いだ手 すぐに離した
自分で選んだことだから
きっと救いはなくていい

くしゃくしゃのまま ドレスを詰めて
いっぱいいっぱいに なったつもりで
ぐしゃぐしゃになった 感情圧して
行く当てもなく 視線さ迷って
鏡を伏せても 私は私
empty…… 何もなくなって
何もなくなったって