世界の一角 たくさんある空間のひとつ
ただただ穏やかに緩やかに 時間(とき)は流れる
黒いスーツを纏って武装した大人
ノイズ交じりの人込み 誰かの視線
それは近くて遠い あのドアの外の世界
ガラス越しの景色の向こう
人工の日常は薄っぺらくて 脱線すればほら、ただ緩やかに
暖かな陽射し 優しい暗闇 繰り返して区切りを失う
ねえ、どうしてそんなに急いでいるの?
どうして傷ついて、心を削るの?
嬉しいことも 楽しいことも
哀しいことも 苦しいことも
すべてすべて、流して穏やかにいられるのに
だけどただ穏やかな日々なんていつかは苦痛になるから
傷ついて削られて それでも人は日常を欲するの?
怖くても立ち向かえば結果はついてくる
だからねえ、目を逸らさないで
諦めないで 怯えないで
「大丈夫」だよ
みんな同じなの
だけど絶対に”誰か”にはなれないから
閉ざさないで 届かないから
そんなに頑なに閉じこもらないで
本当は気が付いているんでしょう?
歩きださなくちゃいけない時は近い
ここにいるから すべてを捨てれないなら
もう一度”日常”へーー
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