投稿作品27作品
もっと見る-
早送りの様に駆け抜ける日々
交わる交差点、幾重にも
繰り返す挨拶 やがて馴染む存在
気がつけば消えて もう重なることはなく
それでもほら、重ねた日々に
新しい時は確実に積もり積もって それすらも忘れていく
ただ前を見て 歩き出した足は駆け足に代わって
いつの間にか遠くまできたね
何も変わってないなん...駆け抜ける日々と影
-
私達ただ笑ってた 隣にならんでずっとそうだと信じてたのに
ねえ、どこで間違えたの?
すれ違いはほんの些細なことで 向けられた敵意に身を震わせた
こんなつもりじゃなかったのに
焦る気持ち 必死に紡ぐ言葉は貴方に届かない
僕らはどうしようもなく頑固でただ正しいことを信じていた
けれど強すぎるココロは痛み...すれ違い
-
それは桜舞う季節から始まって
いつのまにか通り過ぎた思い出
いつのまにか傍にあって ずっと続くのだと信じてやまなかった
泣いて笑って怒って目まぐるしくも守られた等身大の世界
けれど時は巡り もう過去のこと
たしかにあったはずの時間は遠く
今君は誰と笑っているの?
それはいつのまにか始まっていて
すれ...もう一度、
-
昔の人に出会う。
そしてその時に気が付く
変わってないと思ってた”今”が
ずいぶんと変わっていたことに。
時が流れるってきっとそういうこと
ふと気が付いた瞬間、愕然とする
私はなにをしているんだろう
私は何をしてきたんだろう
あれから何年もの時が経って
私は相応に...ナガレ
-
窓の外 緩やかに吹く風
止まらない時は流れて過ぎ去る
同じにみえても違う あの時の空を覚えてる
ここまでの軌跡 それだけでよかった
いつだって過去になれば思い出 今よりずっと温かく
苦さも哀しさも全部全部 私を成すカケラ
流れて変わってしまっても 変わらないモノ抱いてる
前を向きたい 新しい世界へ
...悠久
-
あのころはなにもしらなかった
目の前のことだけ それがほんの一端だったなんて
今はたくさんのことを知った
そして振り返り私は 微笑む
愚かで 幼くて 何も知らなかった私たちを
けれど知った今 あの頃よりも良いなんて
どうして言えるんだろう
後ろに続いた道こそが幸せだと、知る幸せ
いつだって駆け抜けて...あしあと
-
たとえば音のない世界
たとえば暗闇の世界
たとえば実感のない世界
あなたはどうやってそこに世界があると感じるでしょう
遠い世界に どうしたらそこにいるという認識が得られる?
軋む軋轢に耐えられる?
ただもどかしさとやりきれない想い ココロが悲鳴を上げて
そしていつか失望するでしょう
全てが見えれば幸...セカイ
-
当たり前すぎて気が付かなかった
それが普通だったから
時が経って 岐路に立たされて
初めて気が付いたの
この世界はヒトの考えた規則に縛られていて
大人は完璧でも絶対でもない
私が見ていたはずの世界が 色を変えた
ううん それは間違いね
ただ偏った視点で私が見ていただけ
だれもがそうやって持ちうる偏見...フィルター
-
世界の一角 たくさんある空間のひとつ
ただただ穏やかに緩やかに 時間(とき)は流れる
黒いスーツを纏って武装した大人
ノイズ交じりの人込み 誰かの視線
それは近くて遠い あのドアの外の世界
ガラス越しの景色の向こう
人工の日常は薄っぺらくて 脱線すればほら、ただ緩やかに
暖かな陽射し 優しい暗闇 繰...閉鎖空間→
-
見える世界
見えない世界
どこまでが本当?
何が真実でどれが虚像?
ガラスケースの向こう
佇む人形が浮かべる無の表情
聞こえる世界
聞こえない世界
断罪の音がする
気付くことなく零れ落ちる大事な欠片...孤独の世界
-
憂鬱な日常 生ぬるく過ぎる日々
続く時間の中でふと訪れたのは 非日常
止まることすら 振り返ることすら
顧みる間もないほどに流れる時間
立場も役割もすべて捨てて ただただ等身大で笑う
連れ出してくれたキミに 大好きとありがとうを
気が付けばあっというまに時間は過ぎて
別れの時間はすぐそこに
ぎゅっと...一時の非日常
-
アタリマエにあった世界は 主観という一面的な顔
きっかけさえあれば 綻び緩やかに崩壊を始める
疑い始めた心は加速度を上げて すべてを偽りへと変える
無条件に信じられるものが欲しくて
縋るように伸ばした手は 酷く傷ついた
何が真実?なにが嘘?
判断すら曖昧な世界で 流れる時間(とき)に置いていかれない...セカイ
-
人ごみの中をひとり歩く
雑踏のざわめきは無常に心を削り空虚が残るだけ
私はどこ行けばいい?
灰色の世界で空を見上げても何も見えないよ
満たされることの無い世界で流れに流されて
わからないの 教えてよ
どうして私はここにいるの?
目に見えるすべてが全部じゃない
傷つくことになってもあなたは知りたい?
...悲愴(ひそう)
-
道端でふと見つけた花
周りはコンクリート 交通量の多い狭い道路
こんな場所なのに 凛と咲き誇る
とても色鮮やかな花
誰にも気に止められないで ひっそりと咲いている
だけど私の瞳に 強く強く映る
あの人にも見せてあげたい
そう思ったけれど ちょっと待って
こんな環境でも 誰に愛でられなくても
一生懸命...花
-
ふわり舞う桃色の花びら
暖かく甘い香りの風
繋がれた手のぬくもりが優しくて
染めた頬とはにかんだ笑顔
徐々に色を失う 時を止めたシアワセの記憶
戻れないと思うほどに大切で
無くさないよう抱きしめる
けれど必死になるほど
零れていくのはどうして?
何度も何度も夢に見る...シアワセの記憶
-
目の前にある一枚の扉
薄い壁をはさんだ向こうの世界から、漏れる明るい声
けれど私はその扉を開けれなかった
ノブを握った手に力は入らない
鍵は開いているのに
閉じられた扉が、まるで拒絶されているようで
私と中にいる人たちの間に憚るものがあるよう
廊下の暗く冷たさが、身に凍(し)みる
本当はそんなことな...閉ざされたセカイ