キーンコーンカーンコーン
やっと今日一日の授業が終わり、オレは大きく伸びをした。
勉強会
今日は1学期最後の日。
そう、終業式だ。
そして今日、期末テストの総結果が手渡される。
オレの名前は鏡音 蓮。
みんなからは、レンと呼ばれている。
彼女いない歴17年。
要するに高校2年ってことだ。
でも好きな人はいる。
幼馴染みで、同い年の、偶然にも名字が同じ、鏡音 鈴だ。
彼女は、かわいくてスポーツ万能で、とても元気で明るいと評判だ。
彼女を好きな人はたくさんいるさ。
でも、彼女には一つだけ、弱点があった。
―――――そう、勉強がダメダメなのだ。
「レンー、お前結果どうだったー?」
同じく幼馴染みの始音 海斗。
面倒見がよく、勉強もできるため、オレらの兄貴的存在だ。
オレより一つ上の18歳。高3。
彼女は・・・残念ながら、いる。
リア充は氏んでしまいやがれや!!!
また同じく幼馴染みの咲音 芽依子だ。
通称めーちゃん。
海斗とは同い年で、成績優秀スポーツ万能な完璧生徒会長だ。
おまけに容姿も綺麗で物腰も優雅、姉貴肌ときている。
学校中の男子の半数が、彼女の虜だ。
他の半数はなんだって?
それは、副会長の初音 美空と鈴のファンたちで形成されている。
美空はその名のとおり、美少女だ。
優しくて、保健委員なので、現代のナイチンゲールなんて言われている。
そして幼馴染みで同い年。
なんでこーオレの幼馴染みには美少女たちしかおらんのだ?
「おいレン、聞いてんのか?」
「あ、わり、ぼーっとしてた」
「なんじゃそりゃ」
海斗は楽しそうに笑った。
今日は終業式だったので、授業は昼まで。
と、いうわけで、我ら幼馴染み5人は、屋上で昼飯を食っている。
鈴は、5個ほどの菓子パン(購買で購入)を一瞬でたいらげている。
「・・・・・・」
口を開けているしかできないだろう。
「あれ?レンそれ食べないなら、ボクが食べちぁうよ?」
そして彼女はボクっ娘だ。
「やるかこの大食らい女め」
「なっ、なんですってぇ!!!」
彼女が怒っている間に、手に持っていたメロンパンを口に放り込む。
「あ、あー・・・」
しょんぼりと鈴はうなだれた。
「お前は5個も食ったろ」
「勝手にお腹が空くんだもん。仕方ないじゃない!!」
これが世でいう逆ギレというやつだ。
「・・・逆ギレ女」
「なんですってぇ!?」
「鈴、落ち着きなさい」
ナイス芽依子!!!
心のなかでGJ。
「はぁい・・・めーちゃん・・・」
「人の食べ物を横取りするなんて、幼稚園児程度じゃないの」
「うん・・・」
「全く、ほら私の少しあげるから」
「本当!!!?わぁい、めーちゃん大好き!!!」
「全く、調子がいいんだから」
そう良いながらも、芽依子は笑顔だ。
そのとき、オレの携帯が着信を告げる。
「はい、あ、巡音さん?今?あー、昼ご飯食べてるよ。・・・え?今から?うん。うん。・・・あ、ごめんな、今日ちょっと用事あるから。じゃ、また」
ぴ、と電話を切る。
「・・・誰から?」
少し怒ったように言う鈴。
はは、かわいいじゃん。
「同じクラスの巡音さんから。なに?妬いてんの?かわいいねぇ」
ニヤニヤと笑う。
「ちっ・・・違うもん!!!あんたなんか勝手に誰とでも付き合ってればいいじゃない!!」
勝手に?じゃあ、そうさせていただきましょうか?
オレの中の短気な性格が表へ浮かび上がったのを感じた。
コメント1
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鏡(キョウ)
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囮
ご意見・ご感想
はじめまして!!
うおーっ、続きがすごく楽しみです><///
幼馴染が多いって憧れますね!!
僕にもいますが5人もいません(笑)
また来させていただきます(´・ω・`)
2011/01/25 19:28:39