【世界で一番お姫様】
それがあたしの口癖だった。
何故ならあたしは小さい頃からお姫様になりたかったから。
キラキラと輝くあたし、ちょっとワガママで可愛いあたし。
そんな風になりたくて、服もメイクもいつも完璧。
でもあたしは…アナタだけのお姫様になりたいだけ、ただそれだけだった…。


朝、ジリリリリと目覚まし時計が鳴る。
煩いな、と不機嫌そうな顔でベッドから起き上がった。
「全く…。二度寝しちゃおうかしら…」
そんな提案は自分の中で即座に却下された。
何故なら今日はデートする日なのだから。
しぶしぶベッドを下りれば目も少しずつ覚めてゆく…。
朝食のパンを素早く焼いて、ホットミルクと一緒にかじれば時計をチラチラ見る。
早く行きたいな…そう思い、パンを完食すれば部屋へと走り、新品の服をひっぱりだす。
白と黒を基調とした服、可愛いあたしの服はあたしに魔法をかける。
服を着て、お気に入りの黒のニーソックスを履く。
後は髪を整えて、メイクする。
いつものツインテールじゃなくて下ろしたままでカールさせたフェミニンな髪型にした。
メイクは厚化粧が嫌いなあいつの為に軽くしておいた。
「…。うん、完璧」
これできっとあいつも分かってくれるわよね、あたしは満足げに鏡の前で頷いた。
そうだ、靴も新品にしよう。あの大きなリボンのついた靴。
靴箱から取り出された新品の靴は輝いていた。
この靴の虜になったあたしは即…お買い上げしてしまったのだけど。
早速そのリボンのついた靴を履いてみる事にした。
「わぁっ…!可愛い!」
あたしは微笑む。可愛いって言ってくれるわよね、あいつ…と期待もしながら。
あたしは可愛い花柄の鞄を持つと、家の玄関を出て、待ち合わせ場所へと急ぐのだった…。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

ワールドイズマイン~第1話~

ミク視線のワールドイズマイン小説です。
いかがでしょうか?
まだまだ未熟なので感想等お待ちしています

ちなみに

ミク=初音未来

KAITO=始音海斗

で表記しますので宜しくお願いします(人Д`;)

閲覧数:377

投稿日:2009/05/02 21:52:43

文字数:735文字

カテゴリ:小説

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