生まれ落ちた姿はかえることはできない
生命のさだめ抱えていつか消えるまで歩いていく

発した言葉が宙に舞い埋もれていくようす
振り返ればいつでも背後にまとわりついてくる
都合のいい概念を探すたびに落ち込んでいく
わかっていくことを理解することがこんなに悲しいもの

壊れた時計の中で生活している気分
感情のムラを砕けている秒針が刻んで耳に入ってくる
自分では感じ取りきれない大きさを表示されているようで
張り巡らされたうんめいにとどろくこどう

きっと神様は違うところにいるだろう
頭の中で生まれた創造に騙された
生きていくために必要な日々は自分だけで作り上げていかなければならないと
悟ったときほほにたれる汗
疲れはますます抜けることはなく魂が小柄になる
今に飽きても持ち越され来世に同じ人が現れる
そのようなことなら少しでも自分にできることをやってみよう
ごまかしできた日々を取り戻すように

人の命はその身体の中だけのものではない
めぐりめぐっていく
自分の「生きている」は誰かから渡された
みっともなくてもなんでもこの世界にあがいてみせる
色々な感情の揺れ動きが襲うだろう
それでも自分の心に湧いてくる弱さを踏みつけながら
少しづつ前の方に進んでいければいい
太陽が沈み昇るように
同じ気持ちをもって見せていく
もう二度と振り返らぬよう
その姿を両目に焼き付けて
覚悟は誰にも邪魔されない
それを阻もうとするものは誰であろうと敵になる
最後を迎えるまで