手首足首　下がる鎖
君の手中に握られる
首輪指輪　揺れるピアノ線
君の意思でしか操れない

この紅い頬も　この紅い唇も
わたしの物な　筈だけど
君にだけ　君にだけ
捧げられる供物

わたしは生きる屍　傀儡姫
息をする事すらも　ままならず
指を伝う　熱い血潮は
いつか君の手で　止められよう

右と左　どちらも同じ
わたしに選択権は無い
上と下　これは分かる
君の居る所だけが上だと

この蒼い瞳も　この蒼い吐息も
わたしが操る　筈だけど
君にだけ　君にだけ
捧げられる犠牲

わたしは生きる屍　傀儡姫
歌う事にすら　枷を嵌め
頬を伝う　熱い涙は
君に支配された　証だろう

「オ次ハコチラ　オ次ハアチラ」
さあ動け思うがままに
「オ次ハ嗚咽　オ次ハ諦観」
さあ動け思うがままに

わたしは生きる屍　傀儡姫
死へと身を投げる事も　出来ない
躯を伝う　幾多の鎖は
君とわたしを繋ぐ　唯一の絆