黄金の昼下がりの中
少女の眠り 深く落ちていく
兎の穴に堕ちていくように
林檎の鼓動がラルゴで響く

届けたいと思いまして
今日も紙とペンに向かう
瑠璃色のインク レトロな羊皮紙
堅物な物言いはどうも苦手で
そのくせ軽い言葉は嫌だなんて
あぁ なんて 我儘なことでしょう
残された時間の砂 止まらないよ

真っ白な不思議の国に迷い込んで
いつになったら抜け出せるのかな
タルトを盗んだのは私じゃない
デタラメ裁判なら始まりもしない

届くかなと思いまして
窓辺から飛行機を飛ばす
空色のガラス シックな額縁
透かしたような瞳を持っていて
そのくせ大事なことには鈍いなんて
はぁ なんて もどかしいことでしょう
遠くなる記憶の影 置いてかないで

まっさらな鏡の国に入り込んで
忘れられたらやり直せるのかな
名前を失くしたのは貴方じゃない
モノクロの遊戯には終わりが迫る

ここじゃないどこかに憧れて
想像の世界へ羽を伸ばした
目を閉じて夢を見続けて
創造の力で天を目指した
もっと高くもっと上に
そこからなら 伝わると思いまして

チェシャ猫が笑った
途端に弾けた

所詮は夢の泡に沈み墜ちて
水面を仰ぎ見てただけなのかな
林檎に剣刺したのは私自身
トランプシャワーで最期を飾ろう

幸せと勘違ったんだ
眠る私に別れ告げて行く
せめて貴方を傷つけぬように
独りの芝居は静かに幕引き

林檎の鼓動はラルゴで響く

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

アリスの最期

初投稿になります
アリスがモチーフな歌詞として書いてみました(^_^)
夢泡沫な世界に迷い込んでしまう少女の世界と、その終わり。
そんなイメージです。

閲覧数:22

投稿日:2017/04/12 16:47:37

文字数:604文字

カテゴリ:歌詞

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