自分の都合良く修正された
記憶に存在しないものが
今の僕を指差し笑っている
昔の僕が指差し笑っている

無邪気にナイフ振り回して
足元の水溜まりではしゃいでいた
「止めて」と伸ばされた誰かの手を
「うるさい」と踏み潰していた僕

馬鹿だ馬鹿だと思っていたけれど
これほど馬鹿だとは思っていませんでした
とりあえずそこに正座しろ
そしてなかったことにしてくれよ、なあ


自分勝手で高く積み上げられた
後悔で許されない事実が
昔の僕の首を締めつけている
今の僕が首を締めつけている

手の平のナイフ握りしめて
足元の濁流に溺れていた
「助けて」と伸ばされた僕の手
「汚いな」と突き放した今の僕

馬鹿だ馬鹿だと思っていたけれど
これほど馬鹿だとは思っていませんでした
とりあえずそこに正座しろ
そして二人とも殴らせろよ、なあ


後悔して自己嫌悪をして
いったい何が生まれるんだろう
必死で過去の自分を切り捨てて
逃げようとするなよ、この馬鹿野郎!


馬鹿だ馬鹿だと思っていたけれど
これほど馬鹿だとは思っていませんでした
とりあえずそこに正座しろ
そして僕に向かい合ってくれ

いつか僕を許してやってくれ、なあ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

「馬鹿だ馬鹿だと思っていたけれど、これほど馬鹿だとは思っていませんでした。とりあえずそこに正座しろ。」

昔の自身の過ちを今まで忘れていたことに気づいて必死になって隠そうとした馬鹿な僕の話。

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投稿日:2010/05/01 19:31:39

文字数:508文字

カテゴリ:歌詞

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